Cosmic Evolution
STANZA I.
詩文:
「永遠なる母(エターナル・ペアレント)は、
常に見えざる衣に身を包み、
七つの永遠(エターニティ)にわたり、ふたたび眠りについていた。」
解説訳:
「永遠なる母(The Eternal Parent)」とは、
すべての存在と多様性の**唯一の原因=“絶対(The Absolute)”**を指している。
-
彼女がまとう「常に見えざる衣(ever invisible robes)」とは、**“空間(Space)”**の象徴である。
空間とは何か?
-
空間とは、**あらゆる方向へと無限に拡がる“物質の最終形態”**であり、
-
すべての有形(コーポリアル)な身体が、この“空間という実体”から成り立っている。
空間と生命の関係:
-
この空間的実体は、**周期的に凝縮されて集合体を形成し、
生命が顕現するための“乗り物(ヴィークル)”**となる。 -
生命が引き下げられ、そのエネルギーが方向性を持って働く間、
空間は“形あるもの”として存在する。 -
しかしその生命が引き上げられたり、方向性を失うと、
形は崩れ、もとの“空間そのもの”へと還元される。
「七つの永遠(Seven Eternities)」とは何か?
-
これは、宇宙の“精神的分化(mental differentiation)”を表す象徴的時間単位である。
-
ひとつの宇宙が“吐き出される(outbreathe)”には、
いわば“七日間”が必要であるという考えに基づき、 -
同様に、その宇宙が吸い込まれ(inhaled)て、
抽象的な源(絶対)に還る過程も、**「七つの永遠(hypothetical periods)」**を要するとされる。 -
これは、神智学における**周期律(Law of Periodicity)**を表している。
「時(Time)は存在していなかった。
それは、“永遠(Duration)”の無限なる懐に眠っていたのだ。」
解説:
人間の考える「時間」とは、
自然の周期的な現象(たとえば太陽の動き)に基づいて、
**出来事の流れを計測するための“概念的な尺度”**にすぎない。
つまり、時間とは:
-
出来事同士の順序関係を確立する手段であり、
-
それ自体に“実体”はなく、
-
比較対象が存在して初めて成立する概念である。
したがって、
時間の“環境”――すなわち比較できる事象――が取り除かれれば、
時間というものもまた、存在し得なくなる。
物理世界に存在するすべての尺度は、
**比較可能性(相対性)**に依存しており、
それらが消え去れば、基準そのものも消滅する。
要するに:
「時間」とは、“永遠”の中にある一時的な条件が生んだ概念にすぎない。
その条件が消えれば、そこから生まれた「時間」もまた消え去るのだ。
「宇宙的な心(ユニバーサル・マインド)は存在していなかった。
なぜなら、それを“内に宿すアーヒ(Ah-hi)”が存在していなかったからである。」
解説:
宇宙が顕現していない状態、
すなわちすべての存在が純粋な本質だけを保っている状態においては、
物質的な機能だけでなく、“意識そのもの”さえも存在しない。
したがって、次のように言われるのだ:
「絶対なるもの(アブソリュート)は、
自己の“非自己(not-self)”や“反映(reflection)”を通してのみ、自己を認識する。」
-
自然界における“精神的世界”を取り除けば、思考もまた取り除かれる。
-
自然界における“アストラル界”を取り除けば、感情も消滅する。
-
自然界の“物質界”を取り除けば、すべての身体と形態が消滅する。
心(マインド)というものもまた、
宇宙体系の他の構成要素と同じく、“身体(ボディ)”を持っている。
ゆえに:
“宇宙神(ユニバーサル・ゴッド)の心の身体”が取り除かれれば、
“宇宙的心(ユニバーサル・マインド)”は機能を停止する。
そしてさらに:
**七重の身体の連鎖(セプタナリー・チェーン)全体が取り除かれれば、
自然界におけるすべての“顕現(マニフェステーション)”は停止し、
ただひとつ、“純粋存在という破壊不能の機能”**だけが残ることになる。
これは、“宇宙的心そのものが消滅する”という意味ではない。
-
マインド(心)そのものはいかなる変化も受けていない。
-
しかし、“身体を欠いている”がゆえに、
“アブスコンディト(abscondito=潜在状態)”にとどまり、
“存在しているが、働いてはいない”状態になるのだ。
ちょうどこう言えるだろう:
「人間の身体を破壊したからといって、
その人間そのものが“殺された”わけではない。
彼は、身体を通して関係していた環境から姿を消しただけなのだ。」
詩文:
「至福へ至る七つの道は、存在していなかった。
“苦しみの大原因”もまた存在していなかった。
なぜなら、それらを生み出し、それに囚われる者が誰ひとりとしていなかったからである。」
解説訳:
-
**「七つの至福の道(The seven ways to bliss)」とは、
霊的到達のための「成就の道(Paths of Attainment)」**を意味する。 -
しかし、“成就すべき対象”が存在しない状態においては、
“到達のための方法”もまた必要とされない。
また、
-
「苦しみの大原因(the great causes of misery)」とは、
この世における“不調和な調整”の結果として生じる、人工的な原因群を指す。 -
それらの原因は、**物事(things)同士のズレや摩擦(maladjustments)**によってのみ生じるため、
そもそも“物事”が存在しない段階では、それらも機能しない。
したがって:
あらゆる「痛み」や「快楽」という反応(reactions)は、
物質的・精神的・霊的なあらゆる“原子”たちが、相争うこと(friction)をやめたとき、
それらは自然と消滅するのである。
そして、苦しみから逃れるための**“方法論”もまた、不要になる。**
詩文:
「“闇”だけが、無限のすべてを満たしていた。
なぜなら、“父”と“母”と“子”は再びひとつとなり、
“子”はまだ目覚めておらず、
新たなる“輪(ホイール)”とその巡礼の旅に、
いまだ踏み出していなかったからである。」
解説訳:
-
「闇(Darkness)」とは、
**“自然な状態”を意味する。
それは、「光がまだ顕れていない状態」**である。 -
すべての**顕現(Manifestation)は、
本来の自然状態からの“人工的な発現”**であり、
「永遠の闇」こそが真実の実在であるとされる。
-
「父・母・子(Father, Mother and Son)」は、
宇宙における三大原理を象徴している。
| 三位一体 | 対応する原理 |
|---|---|
| 父 | 精神(Spirit)/純粋霊 |
| 母 | 物質(Matter) |
| 子 | 知性(Mind)または宇宙的意識 |
この三位一体の霊的原理が融合状態にあるとき、
宇宙はまだ“非顕現”であり、創造は開始されていない。
-
「輪(the wheel)」とは、
**宇宙の連鎖(Universal Chain)**を意味する。
それは大いなる中心軸をめぐって回転する宇宙的構造体であり、
時間と空間の展開=創造サイクルそのものの象徴でもある。
-
この「輪」の上を神々が歩むとき、
それは宇宙の顕現の時代=“創造の昼”を意味し、
彼らが輪から退くときは、“宇宙の夜”=沈黙と非存在の時間となる。
詩文:
「七人の崇高なる主たちと、七つの真理は、もはや存在していなかった。
そして、必然の子(宇宙)は、“パラニシュパンナ”の中に沈み込んでいた。
それは、存在しつつも存在しない“あれ”によって、
やがて“吐き出される(outbreathed)”ことになるのだ。
──何もなかった。」
解説訳:
◆「七人の崇高なる主たち(the seven sublime Lords)」とは?
-
太陽系において、七つの惑星を司る霊的存在を指す。
-
神智学では、これらは**宇宙の法則や進化を導く高次意識(ロゴス)**の分霊とされる。
◆「七つの真理(the seven Truths)」とは?
-
それぞれの主(惑星霊)が証しを立てる“七大光明”=宇宙的法則・霊的原理である。
-
宇宙創造と進化を通じて現れる、**宇宙の根本的真理(霊性、知性、愛など)**を象徴する。
◆「必然の子(Son of Necessity)」とは?
-
この物質的宇宙そのものを指す。
-
なぜ“必然”なのかというと、魂が潜在する力を現実世界の中で展開し、霊的に成長するためには、こうした物質的環境=制限ある舞台がどうしても必要だったから。
あなたも私も、その他すべての生命ある存在も、
この「宇宙」という舞台の中でこそ、
潜在していた霊的・知的な力を発揮し、完全なものとして成長できるのである。
◆「宇宙は、もはや存在していなかった(had ceased to be)」
-
この物質宇宙は、かつて存在していたが、“一なる深淵”へと吸収された。
-
すべての活動・生命・法則・形態は、一度すべて沈静化され、“大いなる沈黙”へと回帰した。
◆「パラニシュパンナ(Paranishpanna)」とは?
-
サンスクリット語起源の神智学用語。
-
意味は「完全なる実在、超越的完成状態、絶対的一体性」。
-
宇宙も個我も、いかなる差異も消え去り、一切が“それそのもの”へと還元された状態。
◆「それは、やがて“吐き出される”ことになる」
-
この宇宙(必然の子)は、**“それであり、それでないもの(that which is and yet is not)”=絶対(アブソリュート)**に内包されており、
-
再び時が来れば、「呼気(outbreathe)」として創造の息吹とともに放たれる。
◆「──何もなかった(Naught was.)」
-
宇宙的創造のサイクルにおける**“プララヤ(Pralaya)”=宇宙の夜、非顕現の状態**を示す一文。
-
存在も非存在も、光も闇も、主も子も区別されず、ただ“絶対なる沈黙”のみがあった。
詩文:
「存在の原因は、すでに取り除かれていた。
かつて“見えていたもの”と、
今も“見えないままに在るもの”とは、
“永遠なる非存在”の中に憩っていた――
それは、すなわち“一者”であった。」
解説訳:
◆「存在の原因(The causes of existence)」とは何か?
-
これは、宇宙を成り立たせる霊的な力の中心=スピリチュアル・フォースの中枢を指す。
-
神智学では、これらは**「方舟(Ark)」から降下してくるもの**として象徴される。
これは聖書のノアの方舟の物語を霊的に再解釈したもの。
この「霊的中心」は、宇宙の“顕現の一日(a day of manifestation)”が終わると、
人間界の上位にある“霊的界”へと引き戻される(withdrawn)。
◆ それが引き上げられるとどうなるか?
-
それらの中心的力が引き上げられると、
それまでそれらを媒体として働いていた**原子(atoms)**たちは、
“結びつける中心力(cohesive power)”を失い、
崩壊または分離し、元の状態へと還元される。
この作用により、
星々も惑星も、空間の中で徐々に姿を消していく。
◆「大いなる上(the great Above)」もやがては消滅する
-
“内なる宇宙(inner universe)”として知られる上位の霊的領域も、
ある時点で完全に溶解・消散する(dissolves)。
◆ すべては「最も原初的な状態」へと回帰する
-
その結果、
あらゆる存在は**“最も原始的な形態”**へと静かに還っていく。
詩文:
「ただひとつ、“存在の一なるかたち(the one form of existence)”のみが、
果てしなく、無限に、原因もなく、
夢見ることもない眠りの中に、広がっていた。
そして“生命”は、意識することなく脈打っていた。
――それは、“すべてに遍在する空間”の中に、
すべてに充ち満ちる存在のうちにおいて。
それは、“ダンマ(Dangma)の開かれた目”によってのみ感知される。」
解説訳:
この一節は、宇宙がまだ顕現する以前――絶対静寂・無時間・無境界の状態を描いています。
◆「存在の一なるかたち(the one form of existence)」とは?
-
絶対者(the Absolute)と空間(Space)が、抽象的な意味において完全に融合している状態を表しています。
-
このとき、もはや区別も形もなく、すべてが“一”である。
◆ 生命はどうなっていたのか?
-
生命(life)は存在していたが、それは意識を持たず、夢見ることもなかった。
-
それでも、宇宙空間全体の中で、かすかな鼓動(pulsation)として存在していた。
-
この脈動は、**“無限存在の潮の満ち引き(ebb and flow)”**として現れていた。
◆ そこにいた“ものたち”とは?
-
宇宙の前サイクルで**活動していた生命たちの集団(multitudes)**は、
すでにこの空間の中で眠りについていた。 -
彼らはかつて、無限なる成分(infinite ingredients)によって一時的な形(temporary formations)を与えられ、
生き、動いていたが、いまは“空間”に包まれ、夢も見ずに沈黙している。
◆「ダンマの開かれた目(the opened eye of the Dangma)」とは?
-
**“絶対者の全能なる視界(All-seeing eye)”**を象徴的に表した表現。
-
これは形を持たず、測ることもできない“無限なる自己認識の力”であり、
**神々の夜(非顕現の時代)においても、宇宙の核心が“自らを知っている”**ことを意味している。 -
「ダンマ(Dangma)」とは、
神智学において**完全に浄化され、真理を直観する者=聖なる観者(Seer)**を指す。 -
よって、「ダンマの開かれた目」とは、
顕現以前の“全一なる存在”を見通す、唯一の霊的認識能力を意味する。
詩文:
「だが、“宇宙のアラヤ(Alaya)”が“パラマールタ(Paramārtha)”の中にあり、
“大いなる輪(great wheel)”が“アヌパーダカ(Anupādaka)”であったとき――
“ダンマ(Dangma)は、いったいどこにいたのか?」
解説訳:
この問いは、詩的な形式の疑問文であり、
こう問うているのです:
「永遠なるもの(The Eternal)は、
その“身体”が空間に吸収されていたとき、
どこにあったのか?」
「その宇宙が形を持たず、
顕現の大円環(大いなる輪)が再び完全なる均質性へと還っていたとき、
それはどこに存在していたのか?」
STANZA II.
詩文:
「……創造者たち、“曼ヴァンタラの黎明”に輝く子らは、いずこにあったのか?
……“未知なる闇”の中、彼らの“アーヒ・パラニシュパンナ(Ah-hi Paranishpanna)”にあった。
“無形より形を生む者たち”――
“世界の根”である“デーヴァマートリ(Devamatri)”と“スヴァバーヴァット(Svabhavat)”――
彼らは、“非存在の至福”の中に、静かに憩っていた。」
解説:
この一節もまた、問いかけと答えの形式を取っています。
「創造の黎明に輝く霊たち――すなわち、世界と宇宙を築く“光の建設者たち”は、どこにいたのか?」
答えはこうです:
-
彼らは**“アーヒ・パラニシュパンナ”**の中にいた。
すなわち、霊たちは再び“形なき身体(無形の意識)”へと還っていた。 -
彼らは、自らが働くべき“宇宙の車輪(ホイール)”と共に眠っていた。
詩文:
「……“静寂”はどこにあったか?
……それを感じとる“耳”はどこにあったか?
――否、そこには“静寂”も“音”もなかった。
ただ、“終わりなき永遠の息吹”だけがあった――
それは、自らを知ることもなかった。」
解説:
-
この世界には、まだ音も静寂もなかった。
音とは動き、静寂とはその対極――だがどちらも相対的な世界にしか存在しない。 -
永遠の息吹(Eternal Breath)――
それは唯一無二の振動、絶対存在が持つ原初の鼓動であり、
それすらもまだ**“自らを認識してはいなかった”**。
なぜなら、絶対者(The Absolute)は、
自らの力を“非自己(Not-self)”に映してはじめて、自己を知るからである。
詩文:
「その時刻は、まだ来ていなかった。
光の線(Ray)は、いまだ“種子(Germ)”に閃いていなかった。
“母なる蓮華(Matripadma)”は、いまだ膨らんでいなかった。」
解説:
-
まだ**宇宙の目覚めのとき(the hour of reawakening)**は訪れておらず、
-
“光の線”=霊的スパーク(創造の起点)は、
まだ眠る種子に霊的な命を吹き込んでいなかった。 -
“母なる蓮華”――永遠の水の中に眠る創造の器――もまた、
いまだ花弁を開いてはいなかった。
詩文:
「彼女(空間)の“心”は、いまだ開いていなかった。
“ひとすじの光線”が入るために――
そしてそれが、“三”として“四”へと落ち、
“マーヤ(Maya)”の膝の上に現れるために。」
解説:
-
空間(Space)=母なる存在の“心”はまだ開かれていなかった。
-
**“三”とは霊(三位一体)、
“四”とは物質(四元素)**を象徴する。
“三”が“四”へと落ちる=霊が物質に降り、
顕現が始まる=“マーヤ(幻想)”という夢の中に、宇宙が生まれる。
詩文:
「七人の子らは、まだ“光の織物(web of light)”から生まれていなかった。
“闇”のみが、“父=母”、スヴァバーヴァット(Svabhavat)であり、
そして“スヴァバーヴァット”は、“闇”の中にあった。」
解説:
-
**七人の子ら(Seven sons)**とは、
**七つの惑星霊(セレスシャル・ロゴイ)またはその原型(アーキタイプ)**を指す。 -
それらは、**ねじれ、渦巻き、織り重なる光の糸(threads of light)**によって形成される
まだ見ぬ“光の網(web of light)”から、いまだ生まれていなかった。
-
なぜなら、宇宙はまだ完全な“闇”の中にあった。
-
その“闇”こそが、**両性具有の親(Father-Mother)**であり、
内に、**世界を救うべき“男なる子(Man-child)”=ロゴス(創造者)**を宿していた。
霊(Spirit)とその働き手(builders)もまた、すべて闇の中にあり、
この時点では“闇こそが絶対的存在(supreme)”であった。
詩文:
「この“父=母”と“霊”とは、共に“種子(Germ)”であり、
そしてこの“種子”は“一”である。」
解説:
-
この“父母一体の存在”と“霊”という二つは、
実のところ、**同じ“一なる種子(Germ)”**である。 -
つまり、宇宙はまだ分化(違い・対立)されておらず、
あらゆる存在が“神的思考”と“神的懐(bosom)”の中に秘められていた。
詩文:
「“父”と“母”は、世界の根(Root)であり、
その“根”は今や“一”である。
なぜなら、形ある世界が創造されるまでは、
すべてのものは“一”であるからだ。」
解説:
-
宇宙が分化して**物質的な世界(Worlds of Form)**を持つ前は、
霊と物質、父と母、主と従――すべてが区別なく“一なる根”に包まれている。
混乱(Confusion)は、“差異”から生まれる。
創造とは、“原子たちの混乱”である。
秩序(Order)は、“統一”から生まれ、
解消(Dissolution)の中に、“再び統一”が確立される。
-
したがってこの時、宇宙はまだ:
「神的思考」の中に秘められ、
「神の懐(Space)」の中に包まれていた。
STANZA III.
詩文:
「……第七の永遠の最後の振動が、無限の中を震わせる。
“母”は膨らみ始める――
蓮のつぼみのように、内側から外側へと拡張しながら。」
解説:
-
宇宙の“大休息(Pralaya)”が、ついに終わりを迎える。
-
**周期律の法則(law of periodicity)**が命じるのだ――
「眠りの夜は、“目覚めの昼”に取って代わられねばならない」と。
**“世界霊(World Spirit)”**は、再び顕現へと向かう。
それは、次々と新しい“宇宙の身体(世界の殻)”を身にまとっていくのだ。
-
**“世界の微粒子(granule)”**は、地中の種子のように内側から膨張する。
-
私たちが知るすべての「成長」とは、内から外への“拡張”によって起こる。
進化(evolution)とは、実のところ、
“非自己(not-self)”の領域に向けた拡張運動に他ならない。
-
永遠の微粒子は、空間の海に浮かびながら、
何度も繰り返されてきた“古き振動”の呼びかけを感じ、
“永遠の習性(habit of eternity)”に従って、
新たな世界の創造を開始する。
詩文:
「振動は、宇宙全体と、“闇の中に宿る種子”を翼で掠めるようにして、
その上を駆け抜けていく。
その“闇”とは、常に生命の眠れる水を呼吸し続けている存在……」
解説:
-
オカルト(秘教)的宇宙論において、「創造」とは奇跡や突発的な出来事ではない。
-
それは、周期的であり、永遠に繰り返されるプロセスである。
この宇宙もまた、何百万回と生まれ、そして死んできたものの一つにすぎない。
-
“生命の黎明の霊光(radiant spirit of the dawn of life)”は、
眠れる宇宙の種子の上をすべるように通り過ぎ、
周囲の空間を“光と力”で満たし、受胎させる。
眠りについていた**何百万もの“生命の微粒子”**が、
この霊的光線の振動を受けて目覚め、
無意識から覚醒し、コスモス(秩序宇宙)の再構築を始める。
詩文:
「“闇”は“光”を放ち、
光は一本の孤独な“光線”として、
“母なる深淵”へと降りる。
その“光線”は、“処女の卵”を貫き通し、
“永遠の卵”を震わせ、
そこから“非永遠の種子”が落とされる――
それはやがて“世界卵”として凝縮してゆく。」
解説:
-
“光”は“闇”から生まれる。
-
なぜなら、**“闇”とは絶対者(The Absolute)**そのものであり、
“光”とはその“子”であり、父(闇)を証しする存在なのだ。
-
“母”は空間(Space)であり、
世界の処女(World Virgin)である。 -
“神の子ら(Sons of God)”=光の光線たちは、
この空間に動きを与える。
これは、『創世記』にも見られる表現:
「神の霊が水の上を動いていた(The Spirit of God moved upon the face of the waters)」
-
このオカルト的解釈によってこそ、旧約聖書の混沌が秩序に変わるのである。
-
この“光の光線”が“生命の種子”を打つとき、
種子は開かれ、あたかも植物の種が芽吹くように、
そこから「非永遠の種子」が降りる。
-
この「非永遠の種子」は、空間という“世界物質”の中へと降下し、
その空間の微粒子を受精・活性化させることによって、
「世界卵(World Egg)」の形成が始まる。
詩文:
「そして“三”は“四”へと落ちる。
“光り輝く本質”は、“内なる七”、“外なる七”となる。
“光の卵”――それは“三”そのもの――は凝固し、
“母”の深淵へと、乳白色の凝塊となって広がる。
それは、生命の大海の奥底に育つ“根”である。」
解説:
-
ここで言う**「三(Three)」**は、
**世界霊(Spirit)、世界魂(Soul)、世界身体(Body)**という
**宇宙の永遠なる三重原理(three germs)**を表す。 -
この三つが**「四(Four)」――すなわち物質界、空間、現象界――へと降りてくる。
-
「四」に落ちた三つの霊的原理は、
自らの光と生命の放射によって、宇宙を形成する。 -
それにより、宇宙は:
| 構造 | 内容 |
|---|---|
| 内なる七(seven inside) | 空間の内側にある七つの身体(世界の内的階層) |
| 外なる七(seven outside) | 外部へと拡がる七つの界層(宇宙の外的次元) |
-
「光の卵(luminous egg)」とは、
この三位一体の霊的原理を内包する宇宙の胚であり、
そこから物質的世界の形成が始まる。 -
それは最初、乳白色の凝塊(milk-white curds)として空間に拡がる。
この「凝塊」は、最初は気体状・星雲状(nebular)であり、
のちに惑星・大気・星辰宇宙の要素へと凝縮されていく。
詩文:
「“根”は残る。“光”は残る。“凝塊”もまた残る。
されど、“オエアオフー(Oeaohoo)”は、常に“ひとつ”である。」
解説:
-
この節は、宇宙の差異化(分化)が進行していても、
根源の存在(Oeaohoo)は変わらず“一なるもの”であると述べている。 -
Oeaohooとは、神智学における**“合成された主(compound Lord)”であり、
その名は多くの音節(母音)**から成る。
たとえ世界が分化されても、
それは彼の中で起こることであって、
彼自身が“分裂した”わけではない。
-
彼はより大きくも、より小さくもならず、
ただその中で“展開”が起きているだけなのである。
詩文:
「生命の“根”は、
“不死の海”のあらゆる滴の中に宿っていた。
そしてその“大海”は、光に満ちていた――
それは“火”であり、“熱”であり、“運動”であった。
“闇”は消え去り、もはや存在しなかった。
それは自らの本質、すなわち“火と水”――“父と母”――の中に溶け込んだ。」
解説:
-
**生命の根源(the root of life)**は、
“不死の海(ocean of immortality)”=霊的空間のあらゆる滴の中に含まれている。 -
この霊的な海は、
**光そのものであり、
火(霊)、熱(魂)、運動(身体)**へと変換されていく。
闇は、光の中に吸収されていった。
なぜなら、光と闇は本来“ひとつの実体”だからである。
-
上なる“火”は、大いなる父(Great Father)、
-
下なる“水と闇”は、大いなる母(Great Mother)。
この“父”と“母”が結び合わさり、
“子”――すなわち“創造(Creation)”が誕生した。
詩文:
「見よ、オー・ラヌーよ!
ふたつのものから生まれ出た、“輝ける子”を。
比類なき光輝、
“明るき空間”――“暗き空間の子”――が、
大いなる“闇の水”の深淵より姿を現す。
それは“オエアオフーの若き者(Oeaohoo the younger)”、すなわち…… * * *
彼は“子”として輝き出る。
彼こそ、“智慧の燃える神竜”。
“一”は“四”となり、
“四”は“三”を取り込み、
その“結合”は“サプタ(Sapta=七)”を生む。
そこに、七つの存在が現れ、
やがて“トリダーサ(Tridasa)”、
すなわち“群れと大いなる数”となる。
見よ、彼が“ヴェール”を持ち上げ、
それを東から西へと広げる様を。
彼は“上”を閉ざし、
“下”を“偉大なる幻影(Great Illusion)”として見せる。
彼は、“光り輝く者たち”の位置を定め、
“上界”を“果てなき火の海”に変え、
“ひとつの顕現”を“大いなる水”とする。」
解説訳:
「見よ、学生(ラヌー)よ――
これは、“見えざる父と母”から生まれた宇宙=“輝ける子”である。」
-
この**“輝ける空間(Bright Space)”**とは、
**“暗き空間(Dark Space)”=無形なる根源の子(顕現)**であり、
**星雲状の原始宇宙(nebulous universe)**として描かれている。 -
彼は、“非創造の深海(深き非存在の水)”から生まれる。
-
**「オエアオフーの若き者(the younger)」**とは、
**大宇宙を模した“小宇宙”=派生宇宙(マイクロコスモス)**である。 -
ここでの**“燃える神竜(Divine Dragon of Wisdom)”**は、
**火の霧(swirling fire mist)**を象徴しており、
宇宙創造の流動するエネルギーそのものを指す。
-
「一は四となる」→ 一なる存在が四相(元素や次元)へと分化する
-
「四は三を取り込む」→ 物質(四)に霊性(三=精神、魂、命)が注がれる
-
「その結合は七(Sapta)を生む」→ 七つの界層、次元、存在原理が生まれる
-
「七は三十神(Tridasa)になる」→ 多様なる神々・意識・生命の群れが展開される
-
**“ヴェールを広げる”**とは、分離と認識の始まりを意味し、
「上界と下界」が別々の存在として顕現することを象徴する。 -
“上”は閉ざされ(=霊界は隠れ)、
“下”=自然界だけが“見える世界=幻想”として開示される。
-
彼(創造神)は、“光の存在たち(Shining Ones)”の居場所を定め、
-
**上界を“限りなき火の海(spiritual radiance)”**とし、
-
顕現の一点を**“大いなる水”――すなわち物質的宇宙――と変える。
詩文:
「では、“種子”はいずこに?
では、“闇”はいま、どこに?
おお、ラヌーよ――
汝の灯火の中で燃える“炎の霊”は、いずこに?
その“種子”こそが“それ”であり、
“それ”こそが“光”である。
それは、“隠された父”の中から生まれた
“白く輝く子”である。」
解説訳:
ここでは、ラヌー(学徒)への問いかけがなされる:
「種子(Germ)はどこに消えたのか?
闇はどこに行ったのか?
汝の中に燃える炎の霊は、何なのか?」
そして答えはこう示される:
-
“種子”も、“霊”も、変わっていない。
「それらは**“常にそこに在り”、
“遍在”し、変化することのない“存在の核”である。」
-
“種子”は“光”を生み、
“霊”は“炎”を生む。 -
ゆえに、すべての生命、すべての意識、すべての顕現は、
“目に見えぬ霊的存在”を証しするものである。
詩文:
「光は“冷たい炎”であり、
炎は“火”であり、
火は“熱”を生み、
熱は“水”を生む――
すなわち、“大いなる母”の中にある“生命の水”である。」
解説:
この詩節では、**古代のオカルト的な宇宙化学(秘教化学)**に基づいて、
宇宙とその構成原理の生成プロセスが簡潔に表現されています。
-
火とは、本来目に見えず、冷たくもなく、熱くもなく、
光でもなく、闇でもない。
光はその存在を**証明する“しるし”**にすぎない。
炎も、熱もまた同様である。
-
火は、それらすべての総和でありながら、いずれでもない。
-
“熱”が、“混沌の冷たい闇”に触れるとき――
そこに**“湿気(moisture)”**が生じる。 -
この湿気がやがて**結晶化(crystallization)**することで、
“地”=物質世界が誕生する。
-
そして、結晶しきらなかった湿気は、
**“地”の周囲を包む“ヴェール”――すなわち“大気”**として残る。
詩文:
「“父-母”は、“網(web)”を紡ぐ。
その上端は、“一なる闇の光”――すなわち“霊”に結びつき、
その下端は、“その影”――すなわち“物質”に結びつく。
この“網”こそが、
二つの物質より“一つ”として紡がれた“宇宙”であり――
それはすなわち、“スヴァバーヴァット(Svabhavat)”である。」
解説:
-
この“父-母”は、神智学において**“霊(Spirit)”と“物質(Substance)”**の象徴であり、
二つは一体となって、**宇宙の“身体”=網(web)**を編み出す。
-
この“網”とは、たとえば**胎児形成における“紡錘体”**のようなもので、
一端は「霊」に結ばれ――つまり、**意識や高次の心(higher mind)**に連なる。 -
他端は「影の世界」に結ばれ――つまり、動物的世界や密度の高い物質・化学的物体に連なる。
この“宇宙”とは、一なる実体(substance)が、
自らを“自身に対して対置(対立)させて”生まれた、二元構造の結果である。
-
これはちょうど、
電気回路の正極と負極の間に存在する“火花(spark)”のようなものである。
この“火花”こそが、
顕現(manifestation)――宇宙の誕生を象徴する。
-
それは、**“輝ける父”(正極)**と、
**“暗き母”(負極)との間に生じる“空間における閃光”**であり、
“創造”そのものである。
詩文:
「それ(原始物質・宇宙根本)は、“火の息吹”を受けると拡張し、
“母の息吹”に触れると収縮する。
そのとき、“息子たち”は分離し、散ってゆく。
しかし“偉大なる一日”の終わりには、
彼らは“母の懐”に還り、再び彼女と一体となる。
それ(物質)が冷却すると、それは光を放つ。
そして“息子たち”は、自らの存在と心を通して
拡張し、収縮する。
彼らは“無限”を抱擁する。」
解説訳:
-
この詩文は、宇宙創造のサイクルにおける拡張と収縮、
そして個と全体との分離と再統合を描いています。
◆「それ(物質)」の性質
-
**“火の息吹(Breath of Fire)”とは、
創造原理・霊的熱・動的エネルギーであり、
それにより物質は拡張(放射)**し、宇宙は発展する。 -
**“母の息吹(Breath of the Mother)”**は、
冷たく、静的な“受容性”であり、
それにより物質は収縮・結晶化し、形をとるようになる。
◆「息子たち」の運命
-
「息子たち(the sons)」とは、
光の存在たち=恒星、霊、ロゴス的意識の顕現を指す。 -
彼らは、統一された意識の状態から分離し、
個として“幻影の世界(Great Illusion)”=現象界に散っていく。 -
これは、霊が物質のヴェールをまとうことで、
自他の区別が生じ、原因界(霊的起源)を忘却することを意味する。
◆ 顕現と再統合
-
この「息子たち」は、顕現の“昼”が終わると、
宇宙の“解消(dissolution)”とともに、
再び“母の懐”=全体意識へと還元される。 -
顕現中、彼らは自身の身体(構造)を通して、
“光の霧”=霊的エネルギーを通す。 -
その流れは、“大いなる八(∞)”の形――すなわち再生の象徴であり、
彼ら自身が惑星体や宇宙構造となる。
こうして、彼らは宇宙の“霊的機能”を小さく反復し、
“無限”を自身の中に抱き、また“無限”を暗黒へと送り出す。
(=有限な存在に“無限意識”を刻みつける)
詩文:
「すると“スヴァバーヴァット(Svabhavat)”は、
“フォハット(Fohat)”を遣わして、
原子を硬化させる。
すべては、“網(web)”の一部である。
各原子は、“自存の主(Self-Existent Lord)”を鏡のように反射し、
順に、ひとつの“世界”となってゆく。」
解説訳:
-
**スヴァバーヴァット(Svabhavat)**は、
**宇宙を成り立たせる“根本物質”であり、
同時に創造意志の具体的表現(絶対の具体形態)**でもある。 -
彼は、“フォハット(Fohat)”――形を与える力・構造化の霊――を遣わす。
フォハットは、“第三ロゴス”の顕現体とも言える。
-
フォハットは、原子を結晶化させる=物質化させる。
-
原子たちは、それぞれスヴァバーヴァットを鏡のように反映し、
創造主のイメージを形にする。
こうして、惑星、人間、神々は形成される。
すべてが異なる比率で構成されながらも、一つの法則(宇宙法)に従う。
STANZA IV.
詩文:
「……聞け、地の子らよ――
汝らの導師である“火の子ら”の言葉に耳を傾けよ。
知れ――そこには、“最初”も“最後”もない。
すべては“一”である。
“数”は、“数”をもたずして生じたのだ。」
解説:
-
**「地の子ら(Sons of the Earth)」**とは、
この地球上で“知性の個別化”を遂げつつある人間たちを指します。 -
一方、**「火の子ら(Sons of the Fire)」**とは、
霊的世界(思考界)においてすでに個別化した存在たち、すなわち
高次の導師・デーヴァ・霊的存在たちのことです。
彼らは、人間の内にある感覚中枢・思考中枢を通して、
その“光”と“叡智”を流し込む。
-
「最初も最後もない」という表現は、
宇宙においてはすべてが“絶対なるもの(The Absolute)”の化身であり、
そこには始まりも終わりも、本質的な優劣も存在しないという霊的真理を示します。
-
時間や空間の中でのみ、
「大きい・小さい」「高い・低い」といった比較が生じる。
しかしそれは、物質が意識を覆い、
エゴが“自己分析(self-analysis)”できない状態にあるからにすぎない。
-
「すべてのものは“無”から生じ、やがて“無”へと還る。」
しかしオカルトの学徒にとって、“無(Nothing)”とは、
あらゆるものの総和である。
詩文:
「“根源の七柱”より降り来たりし我ら――
“原初の火焔”より生まれし我らが、
その“父祖”たちから学んだことを、汝もまた学べ……」
解説:
-
叡智(Wisdom)とは、
この創造界のいかなる部分にも“進化して”現れるものではない。
**それは、知られざる“原因界”――原因の原因たる界層から“降りてくる”**のだ。
-
神々もまた、
その父祖たち(より高次の霊的存在)から叡智を学んだ。
そして人間は、神々からそれを受け継ぐのである。
-
叡智とは、根源的一者(the Primordial One)の意識の一部であり、
それは“無から来る者”が携えてくるもの。
-
叡智もまた、生命と同じく、“始まりも終わりもない”。
-
人が心(マインド)を展開したとき――
そこに叡智が“受肉”し、哲人(philosopher)が生まれる。
叡智は、それを受け取るために整えられた“精神環境”に宿るのだ。
-
心(マインド)は来たりて去る。だが、叡智は変わらずそこにある。
思考する力は常に存在する。思考もまた、常にそこにある。
しかし――
それを受け取るにふさわしく、
精神構造を進化させた者だけが、
“常に存在する思考界”からの衝動を受け取ることができる。
詩文:
「光の輝き(effulgency of light)から――
すなわち、“永遠なる闇”の中の光線(ray of the ever-darkness)から――
空間の中に“再び目覚めし力”がほとばしり出た。
“卵より生まれた一”、
“六”、
“そして五”。
次いで“三”、
“一”、
“四”、
“一”、
“五”。
それは“二重の七(Twice Seven)”――
“総和(sum total)”である。
解説:
-
「光」は、“闇の中の光”――
つまり、絶対者(不可視・無限)から現れた最初の顕現を意味します。 -
そこから、順次、数的象徴(1, 6, 5…)として宇宙の原理が展開されていきます。
これらの数字は、**神智学におけるロゴス(三つの主原理)、
階層的存在(セレスシャル・ヒエラルキー)、
および顕現した宇宙構造(七界・七光線など)**を象徴しています。
詩文:
「そして、これらは、
“本質”、
“炎”、
“元素”、
“造物者(builders)”、
“数”、
“無形(Arupa)”、
“有形(Rupa)”、
そして“神的人間の力”――
その“総体”である。」
解説:
-
これらはすべて、
宇宙創造の段階的展開におけるエッセンスであり、
構成要素であり、力の中心です。
Essences(本質):存在の最も微細な霊的原理
Flames(炎):デーヴァ、光の存在
Elements(元素):形ある世界を構成する基本粒子
Builders(造物者):形態を作り出す霊的エンジニアたち
Numbers(数):宇宙構造の数的原理
Arupa / Rupa:無形界と有形界
Divine Man(神的人間):宇宙原型としての理想的人間(ロゴスの顕現体)
詩文:
「そして“神的人間”からは、
“形態”が放射され、
“火花(sparks)”、
“聖なる動物”、
そして“聖なる四者(the holy Four)”の中にいる“聖なる父たち”の
“使徒(messengers)”が生まれた。」
解説:
-
「神的人間」とは、宇宙の全法則を内に含んだ原型的存在であり、
その存在から形態・魂・意識・種族・天使的存在が放射されます。 -
「聖なる四者(Holy Four)」とは、
多くの伝統で言及される四大存在・四元素の支配者などにあたります。
そこから生まれた“使徒たち”が、
宇宙を“有”へと導き、物質界に命を吹き込むのです。
解説(続き):
宇宙が形ある世界(form worlds)へと下降していく過程では、
その存在はより濃密で結晶化した身体を持つようになります。
-
下降の途中で、
**無意識のまま存在していた“天界の階層たち”**が、
自然(環境)によって顕現できるようになり、覚醒します。
やがてこのプロセスは、
我々が知るような**可視的宇宙=物質宇宙(大いなる影の世界)**へと達します。
そこでは、“かつて形なき想念界にあった存在たち”が、
**濃密な化学的球体(惑星)**となり、
物質の身体を通して霊を表現するようになります。
それはまるで、ノアの方舟から動物たちが流れ出たように――
無限なる実在の“子ら”が、幻想世界(Illusion)に降り立ち、
幻想的な身体をまとい、その身体の内外に意識を注ぎ込んで生きるようになったのです。
詩文:
「これが、“声の軍勢(Army of the Voice)”であり、
“七なるものの神的母”であった。
“七の火花”は、
第一、第二、第三、第四、第五、第六、そして第七の“七者”に属し、
その僕(しもべ)である。
これらの“火花”は、
球体、三角形、立方体、線、造形者(モデラー)と呼ばれる。
かくして“永遠のニダーナ(Nidana)”――
すなわち“オエアオフー(Oeaohoo)”がある。」
解説:
-
**「声の軍勢」**とは、第三ロゴス(口=発声)に仕える存在たちを意味します。
第一ロゴス:無限の眼(The Eye of the Infinite)
第二ロゴス:鼻孔(Nostrils)=受容・霊の呼吸
第三ロゴス:口(Mouth)=創造的発声原理
→ ここから“聖なる音”として“七なるもの”が発せられる
-
この**“声の発振”によって生まれた振動**が、
宇宙に存在する火花(意識の粒子)や原子たちを震わせ、生きたものとする。 -
球、三角形、立方体、線とは、
各界層を構成する原初粒子の幾何学的な形を指す。
-
**“ニダーナ(Nidana)”**は、
**宇宙を貫く“生命の糸”**であり、
結晶化や形態形成を導く、不可視の創造的力である。
詩文:
「“闇”――それは無限、あるいは“数なきもの”。
それは“アーディ・ニダーナ(Adi-Nidana)”、すなわち“スヴァバーヴァット(Svabhavat)”である。
I. 「アーディ・サナット(Adi-Sanat)」――“数”であり、彼は“一”である。
II. 「主スヴァバーヴァットの声」――“数たち”であり、彼は“一にして九”である。
III. 「形なき四角(formless square)」
そして、これら“三つ”が“○(オー)”の中に包まれるとき、
それは“聖なる四者(the sacred Four)”となる。
そして“十”が、“無形界(Arupa universe)”である。
その後に来るのは、“息子たち(sons)”――
すなわち“七人の戦士たち(the seven fighters)”、
そして“一”、
“除かれし第八”、
およびその“息吹”――それが“光の創造者(light-maker)”である。
解説訳:
この節では、神智学における宇宙創造の数的象徴(聖数)とロゴス三段階説が展開されます。
◆「闇(Darkness)」= アーディ・ニダーナ、スヴァバーヴァット(根源)
-
“闇”とは、境界のない“絶対者”の象徴であり、
“アーディ(最初の)”原因=最根源の原因を意味します。
◆ 三大ロゴスの顕現:
-
アーディ・サナット(Adi-Sanat)
→ 最初のロゴス、「老いたる者」「始源者」。「数そのもの=一」。 -
“主スヴァバーヴァットの声”
→ 第二ロゴス、「数の声」。これは**“存在への欲望”**とも呼ばれ、
宇宙への顕現の意志を表す。「一にして九」=多様性の根。 -
“形なき四角(formless square)”
→ 第三ロゴス、**原型的物質界(Arupa界)**の象徴。形ある宇宙の設計段階。
これら“三者”が、“オー(円)”=全体の中に包まれるとき、
それは**“聖なる四者(sacred Four)”**となる。
-
この**「四」**に、**六(数の展開)を加えたものが「十」であり、
それが「無形界(Arupa universe)」**を形成する。
続き:
-
その後に現れるのが、“息子たち”=七人の戦士(seven fighters)。
-
加えて、「一」、
そして**「除外された第八(the Eighth left out)」と、
その「息吹」――それこそが“光をつくるもの”**(light-maker)。
解説:
-
**「三つの大いなる歩み(Three Great Steps)」**とは:
| ロゴス | 概要 | 象徴 |
|---|---|---|
| 第一ロゴス | アーディ・サナット(原始存在) | “一”=根源意識 |
| 第二ロゴス | “数の声”=存在への意志 | “九”=動因的多様性 |
| 第三ロゴス | “形なき四角”=原型的宇宙 | 原初の設計構造 |
-
これらはすべて、“一(O)”の中にあり、**それが「四者(Four)」**を形成する。
-
この「聖なる四」からさらに**十の展開(十界)が生じ、
それが“アールーパ(無形)の宇宙”**を形成する。
続き:
-
そしてそこから、“七人の戦士(Seven Fighters)”が生まれ、
下位宇宙を構成する任務が与えられる。 -
「第八」は、出現せず、“除外された者(the one who was left out)”。
しかしこの“除外された者”が、
**我々の太陽系の中心(our Sun)**であり、
**光を生む“息吹”を持つもの(light-maker)**である。
我々の太陽は、この“闇の回転する塊”から最初に分離された“第八”であり、
物質宇宙に最も近く降下した“光の顕現者”である。
詩文:
「そして“第二の七人”――すなわち“リピカ(Lipika)”――が、
“三つ”より生まれた。
“拒絶された息子”は“一”。
“息子=太陽たち(Son-suns)”は、無数にある。」
解説:
-
**“第二の七人(Second Seven)”**は、
“リピカ(Lipika)”=カルマの記録者たち(Lords of Karma)。
彼らは、宇宙の運命を書き記す者たちであり、
**“コスモスの歴史家”**とも言える。
-
それぞれは、自然界の七つの界層(planes)でもあり、
その精妙な物質に、すべての行為と反作用が記録される。
| 行為 | 記録される界 |
|---|---|
| 思考 | メンタル界 |
| 感情 | アストラル界 |
| 行動 | 物質界(粒子・物質の構造) |
-
“拒絶された息子”=「太陽」は、
物質に降りた唯一の大いなる存在であり、
**化学元素や物質的身体によって感知されうる“神聖な光の現れ”**である。
STANZA V.
詩文:
「“根源なる七者(Primordial Seven)”――
すなわち、“智慧の龍(Dragon of Wisdom)”の最初の七つの“息吹”は、
その“神聖に回転する呼気(Holy Circumgyrating Breaths)”より、
“燃えさかる旋風(Fiery Whirlwind)”を生み出す。」
解説:
-
**「根源なる七者(Primordial Seven)」**とは、
**第三ロゴス(智慧の龍)より発せられる“七つの霊的原理”**を指す。 -
この“七つの呼気”は、宇宙における摩擦の第一原理を創造する。
-
それが、**“フォハット(Fohat)”=火の旋風(Fiery Whirlwind)**である。
フォハットはしばしば電気と誤認されるが、
実際には、宇宙全体を貫く“生命の糸”である。
古代文献には、こう記されている――
「世界とは、“フォハットの綱(cord)”に結ばれた“結び目(knots)”である。」
→ つまり、世界(惑星・界層)はフォハットの神経節(plexi)である。
-
電気は、**フォハットの“顕現の一形態”**に過ぎない。
神々は、フォハットを“意志の使者”として用いる。
彼は進みゆく――
詩文:
「彼ら(神々)は、彼をその“意志の使者”とする。
“ジュウ(Dzyu)”は、“フォハット”となる。
“神なる息子たち(Divine Sons)”の“迅速なる子”――
その“息子”たちは、“リピカ(Lipika)”である。
フォハットは“円環の使命(circular errands)”を果たして走る。
彼は“駿馬(Steed)”であり、“思考”はその“騎手”である。
彼は稲妻のように、“火の雲”の中を駆け抜ける。
“3つ”、
“5つ”、
“7つ”の歩みをもって、
“上なる七界”、
“下なる七界”を超えて行く。
彼は声を発し、
数知れぬ“火花たち(sparks)”を呼び寄せ、
それらを一つに結び合わせる。」
解説:
-
**「ジュウ(Dzyu)」**は、
潜在的叡智・宇宙的知性を象徴する言葉。
それがフォハットとなり、
思考から行動への媒体となる。
-
フォハットは、**“宇宙の神経流動(nerve fluid)”**であり、
**“駿馬(乗り物/Vahan)”**である。
そこにまたがるのは、“思考=意志=騎手”である。
-
フォハットは、未来の宇宙を形づくる“火の塊”の中を
神経衝動のように走り抜ける。 -
フリーメイソンでも重要な数である「3」「5」「7」は、
宇宙階層を超えて進むフォハットの歩みを象徴する。 -
フォハットの「声」とは、
その活動そのものであり、創造の振動である。
彼の「呼び声」により、
原初物質から“火花”=意識単位たちが引き寄せられ、結合される。
詩文:
「“エンジンの唸り”のような、
果てしない“うなり声”が響く。
それは“空間の摩擦”より生まれし、“フォハット”である。」
解説:
-
フォハットの活動は、まるで巨大な機関の駆動音のように、
宇宙空間に“永続的な響き”を生む。 -
この「音」は、創造的摩擦の象徴であり、
**形を与える“振動の継続”**である。
詩文:
「彼は、“導きの霊”であり、
“指導者(リーダー)”である。
彼が働きを始めるとき――
彼は、“下位王国(Lower Kingdom)”の“火花”たちを分離させる。
それらは、
輝かしき住処にて震え、喜びに満ちる。
彼はそれらをもって、“輪の胚芽(germs of wheels)”を形成する。
そして、それらを“空間の六方”に配置し、
“ひとつ”を中央に置く――
それが“中心輪(central wheel)”である。」
解説:
-
フォハットは、宇宙の神経指令系のようなものであり、
下層の粒子=“火花”たちを組織化する。 -
彼は、それらを“神経叢(plexi)”や“種子原子(seed atoms)”として
布置し、惑星や構造体となる基盤を形成する。 -
配置は、六方向(東・西・南・北・上・下)+中心という
七つの幾何学原理に基づいている。
この「中央のひとつ(the one in the middle)」は、
大いなる七者のうちの一つであり、
それによって宇宙の“肉体”が秩序づけられるのである。
詩文:
「フォハットは“螺旋の線(spiral lines)”を描き、
“第六”を“第七”――すなわち“冠(the crown)”へと結びつける。
“光の息子たち(Sons of Light)”の軍勢が、
六つの角それぞれに立ち、
“リピカ(Lipika)”は中央の輪に位置する。
彼らは言う――
『これでよい、第一の“神的世界”は準備された。
“第一”は、今や“第二”となった。』
そして、“神的アルーパ(Divine Arupa)”は、
“チャーヤ・ロカ(Chhaya Loka)”――
“アヌパーダカ(Anupadaka)”の“最初の衣”に、
自己を映し出した。」
解説:
-
フォハット(Fohat)は、“第六界”と“第七界”(すなわち中心=王冠=統一の極点)を**“螺旋線”で結ぶ。**
-
この“螺旋”は、エネルギーの上昇・下降・変容の力の象徴。
-
六つの方角には、“光の息子たち(Builders, Sons of Light)”が布陣し、
中央(宇宙の核)には、“リピカ”=カルマ記録の霊的存在が位置する。 -
これは、宇宙ロゴスの「目に見えない身体(abstract body)」の創造を意味する。
この身体は、現在の我々の感覚では感知できないが、
“無形”の状態よりは密度が高く、
“凝縮”のプロセスが始まっている。
-
これが、“形なき主(Formless Lord)”が最初の身体を持ち、
“大いなる幻影(Great Illusion)”=創造へ巻き込まれ始めた瞬間である。
詩文:
「フォハットは“五歩”を踏み出し、
正方形の各角に、翼ある“輪(車輪)”を構築する――
“四つの聖者”とその軍勢のために。」
解説:
-
物質界への下降プロセスが継続される。
-
フォハットは、四大方位に“王座(thrones)”=宇宙の中心を構築する。
これが、“四大マーラージャ(Maharajas)”=四大天使的王たちである。
彼らは、“ダイアン・チョハン(Dhyan Chohans)”たちの王であり、
宇宙の四方を治める存在である。
-
これは『黙示録』の**四つの獣(獅子、牡牛、人、鷲)**にも対応する。
それはまた、人間における四大身体中心ともされる。
-
また彼らは、エゼキエル書に登場する、
“目に満ちた翼ある車輪”の象徴でもある。
詩文:
「リピカたちは、
“三角形(the triangle)”――第一存在を囲み、
“立方体(the cube)”――第二存在を囲み、
“卵の中の五芒星(the Pentacle within the egg)”を囲む。
それは、“降る者”と“昇る者”にとっての“通過ならざる輪(Ring ‘Pass Not’)”である。
また、カルパ(Kalpa)の間に“我らと共にあれ(Be with us)”の大いなる日へ向けて進む者たちのための輪でもある。
このようにして、“ルーパ(Rupa=有形)”と“アルーパ(Arupa=無形)”が形成された。
一つの光から、七つの光が生じ――
各七つの光からは、“七掛ける七の光”が生じる。
“輪(wheels)”は、“輪”を見つめる……」
解説:
-
**リピカたち(カルマの書記官)**は、
宇宙秩序の設計を開始する。 -
「三角形」「立方体」「五芒星」は、
それぞれ第一存在(精神)/第二存在(魂)/進化する意識の種子を表す。
それらは、“輪(Ring ‘Pass Not’)”――宇宙と外界を隔てる結界によって囲まれる。
-
この“輪”は、因と果を分かつために存在する結界でもあり、
同時に**カルパ(宇宙周期)の中で霊的進化を成す者たちが通過すべき“門”**でもある。
-
ここから、有形界(Rupa)と無形界(Arupa)が分岐し、
一つの霊的光(ロゴス)から“七つの光”が放射され、
さらにそれぞれが“七掛ける七”の光を生む。
これが、“七階層の界層” × “七つの創造段階”=49の宇宙階層を形成する。
-
そして、“車輪(wheels)”たちは、
“輪(Ring)”を凝視しつつ、
“中央の光(the Central Light)”の命を待つ。
結び:
各“原初の七つの大いなる光”は、それぞれ七つの太陽を放つ。
各太陽は、七つの惑星を放つ。
各惑星は、自己の内部に七つの球体(グローブ)を分化させる。
-
これら**“球体(globes)”や“輪(wheels)”**は、
宇宙の境界である“Ring Pass Not”を見つめ、
中央の原因=究極原理の命令に従う準備を整えている。
STANZA VI.
詩文:
「慈悲と叡智の母の力によって――
“観音(Kwan-Yin)”の“三重存在(triple)”、
“観世音(Kwan-Shai-Yin)”に宿り、
“観音天(Kwan-Yin-Tien)”に座す者の力によって――
“彼らの息子たち(Sons)の息吹”である“フォハット(Fohat)”、
すなわち“子らの中の息子”が、
“下方の深淵”から“幻影なるシェン・テハン(Sien-Tehang)”の形を呼び起こし、
七つの元素を顕現させた。」
解説:
-
**観音(Kwan-Yin)**は、
慈悲と叡智の母、形なき自然の霊的女性原理を象徴する。 -
**観世音(Kwan-Shai-Yin)**はそのより高次の三重存在であり、
“聴く者・顕す者・沈黙する者”の三位一体として機能する。 -
**観音天(Kwan-Yin-Tien)**とは、
その“霊的座所”=非物質界の高次中心である。 -
**フォハット(Fohat)**は、
**この“母と父(観音と自然の物質体)”の間の摩擦より生まれた“息子”であり、
彼らの力を体現する“動的エネルギー”**である。
-
彼は、“下方の深淵”=無意識の潜在界より、
**幻影の宇宙像=“シェン・テハン(Sien-Tehang)”を呼び出し、
そこに七つの元素(物質界の基本要素)**を顕現させた。
解説続き:
-
この段階までは、すべてが不可視の領域=霊的物質の次元であった。
-
それゆえ、**今日の我々の感覚では認識できない“超微細な元素”**であり、
それらは物質粒子が現れるずっと以前から働いていた。
詩文:
「“迅速にして輝く者(The Swift and Radiant One)”は、
“七つのラヤ中心(Seven Laya Centers)”を産み出す。
これに抗う者はなく、
それは“大いなる日(Be-with-Us)”まで不動である。
彼は“宇宙”を、
これらの“永遠の基盤”の上に据え置き、
“シェン・テハン”の周囲を“元素の胚芽”で囲んだ。」
解説:
-
**“迅速にして輝く者”**とは、**フォハット(Fohat)**を指す。
-
**“ラヤ中心(Laya Centers)”**は、
**宇宙形成における“ゼロ点”**であり、
惑星や星の“胚芽”として生まれたエネルギーの渦=ボルテックス。
それらは圧力の低い空間(vortices)であり、
後に自らの周囲に物質を集めて惑星・星・天体となってゆく。
-
この“ラヤ中心”に抗える存在はなく、
大いなる解消の日(宇宙の最終消滅日)まで存続する。
-
宇宙の物質界は、
この“種子”たちを中心として築かれ、
そのまわりに形が形成される。
-
各“輪”の系列は、
**七つの大輪(主グローブ)と、
それぞれの内にある七つの小輪(副グローブ)**からなる。
こうして、“形(form)”が構築された。
詩文:
「“七つ”のうち――
-
一つが顕れ、六は隠れた。
-
二つが顕れ、五は隠れた。
-
三つが顕れ、四は隠れた。
-
四が生成され、三は秘された。
-
四と一が現れ、“ツァン(Tsan)”が顕現し、
二と二分の一が隠された。 -
六が顕現し、一つが脇に置かれた。
最後に、“七つの小輪”が回転し――
一つが他を生み出していった。」
解説:
-
これは、七つの惑星的球体(グローブ)とその顕現の順序を記した
宇宙創世の段階的展開表である。
各段階で、いくつかの球体が物質化=顕現し、
残りはまだ潜在的=非顕現として留まる。
-
「ツァン(Tsan)」は、中心を貫く霊的原理または調和因子と解釈される。
詩文:
「こうして“輪”は徐々に展開し、
“球体の霊(Spirit of the Globe)”は、
それらに順番に住まうようになった。」
解説:
-
これは、**“創造の七日間(Days of Creation)”**に相当する段階を意味する。
-
“球体の霊”=ロゴス的霊存在は、
各グローブに**順次受肉(住まう)**してゆく。 -
このプロセスを通じて、
霊は、不可視の源(Arupa)から、不可視の究極(Anupadaka)へと進む。
-
各球体は、前のものから**“生まれ出る”。
そして、自らが次のものの“親”**となる。
こうして、グローブからグローブへ、命が移動してゆく。
-
**生命の大いなる群れ(hosts of lives)**は、
各球体を経巡りながら、
“約束の地(Promised Land)”を求めて旅を続ける。
詩文:
「彼(フォハット)は、“より古き輪”のかたちに倣って、
それらを“朽ちざる中心(Imperishable Centers)”の上に築き上げる。」
解説:
-
**フォハット(Fohat)**は、宇宙創造の過程において、
過去の宇宙(先行する輪)を模して、新たな“輪”を築く。 -
**“朽ちざる中心”**とは、宇宙の根本的な軸であり、
**永遠に続く存在の糸(スートラ、スバヴァット)**を意味する。
詩文:
「では、フォハットはいかにしてそれらを造るのか?
-
彼は、“火の塵(fiery dust)”を集める。
-
彼は、“火の球(balls of fire)”をつくる。
-
彼は、それらの中を駆け抜け、外周を巡り、
生命を注ぎ込み、
それらを運動させる。 -
いくつかは一方向へ、いくつかは別の方向へ。
-
それらは冷たかった――彼はそれらを熱くした。
-
それらは乾いていた――彼はそれらを湿らせた。
-
それらが輝くとき――彼はそれらを扇ぎ、冷やした。**
かくしてフォハットは、
一つの“黄昏”から次の“黄昏”まで、
“七つの永遠(Seven Eternities)”にわたり働き続ける。」
解説:
-
“火の塵”:宇宙空間に遍在する原初のエネルギー粒子(プラーナや原始素)。
-
“火の球”:フォハットが形成する星雲体(nebulae)や原始惑星系。
-
“駆け抜け、巡る”:フォハットのエネルギーがその中心と外縁を螺旋運動し、
運動と生命を吹き込む。 -
運動方向の差異は、天体の役割と使命に応じて決まる。
-
熱/湿/冷/乾は、四大元素の性質を象徴している。
フォハットは、宇宙の霊的生命と運動の媒体であり、
**創造の“使者”かつ“意志の乗り手”**として、
七つの永遠にわたり働き続ける。
詩文:
**「“第四のとき”、
息子たちは“自らの像”を創るよう命じられる。
三分の一が拒み、二分の三が従う。
“呪い”が宣告される――
彼らは“第四”に生まれ、
“苦しみ”、そして“苦しみを与える”。
これが、“最初の戦い”である。」
解説:
-
「第四のとき」とは、宇宙の創造周期(ラウンド)の第四周目、
すなわち最も物質が凝縮される段階を意味する。
神智学では、各惑星鎖は**7ラウンド(周回)**で進化するとされ、
第4ラウンドは、物質的実体化のピーク。
-
このとき、“ロゴスの身体から個別化された火花(スピリット)”たちは、
第4の意識状態を受け取る準備が必要となる。 -
我々の地球系列における第4ラウンドこそが、
今日の人類の始まりの時であった。
-
しかし、一部の霊的存在(スピリット)は、
この“物質界への降下”を拒否した。
これに対して、“呪い”が宣告された。
-
これは神の怒りではなく、“法(ダルマ)”の自然な反作用である。
結果:
-
この“拒否した存在”たちは、第4人種(Fourth Root Race)=アトランティス人として
“赤い人種(Red Men)”に転生する。
彼らは、最も好戦的かつ破壊的な民族となった。
詩文:
「古き“輪(Wheels)”たちは、
下方へ、そして上方へと回転した……
“母なる者の卵(Mother’s Spawn)”は、
すべてを満たした。
創造者たちと破壊者たちとの間に、
戦いが繰り広げられ、
“空間(space)”をめぐる戦もあった。
“種(Seed)”は、
現れては、
再び現れ、
絶えず循環した。」
解説:
-
**“古き輪”とは、我々の地球系列における最初の三つの球体(グローブ)**を指す。
そこでは、人間の意識の原型が、鉱物→植物→動物の段階を通過した。
-
**“母の卵(Mother’s Spawn)”**は、
**宇宙の胚芽=原初の世界種子(World Germs)**を意味する。 -
これらは空間において存在の権利を巡って戦った。
多くは滅びたが、より強きものたちは彗星(comets)として凝集し、
やがて太陽や惑星へと進化していった。
これは、まるで胚学(embryology)に見られるような、
生命の始まりにおける微小な戦いを想起させる。
-
多くの小さな生命が、生きる機会すら得られぬままに失われ、
ただ一つの存在が生き残る――
そのような戦いが、宇宙にも起こっていた。
詩文:
「計算してみよ、ラヌー(弟子)よ、
もし汝が、自らの“小さき輪”の正しき“年齢”を知りたいのならば。
“第四のスポーク”は、我らの“母”である。
“ニルヴァーナ”へ至る“知識の第四の道”の“第四の果実”に到達せよ。
そのとき汝は理解するであろう――
なぜなら、汝は“見る”ことになるからだ……」
解説:
-
「ラヌー(Lanoo)」は、教えを受ける弟子・求道者のこと。
-
ここでは、自らの“世界的立ち位置”を知るためには、
宇宙構造を正確に理解せよと説かれている。
神智学的な宇宙体系の構造:
| 要素 | 概要 |
|---|---|
| 七つの大輪(Seven Wheels) | 一つの“偉大な車輪”における七つの世界周期(World Periods) |
| 各輪のスポーク(spokes) | 各“輪”は、一なる原理から生じた七つの主要軸により支えられる |
| 第四スポーク(Fourth Spoke) | 我々の“地球系列(Globe Chain)”の母体。つまり“我らの母” |
| 現在の人類の位置 | “第四の輪”の中の“小さな輪”のうち、第五の区分(第五人種) |
このようにして、神智学においては数と構造を通じて、
我々が“宇宙の大計画(Great Plan)”のどの段階に位置しているかを知る手段が提供される。
STANZA VII.
詩文:
「見よ、“有感なる無形の生命”の始まりを。
最初にして神的なるもの、“母なる霊(Mother-Spirit)”より生まれし“一(The One)”。
ついで“霊的なるもの(the Spiritual)”。
“一”より“三”が、
“一”より“四”が、
そして、
“三”と“五”と“七”を含む“五”が現れる。
これらは“三重のもの”、“下方へと向かう四重のもの”、
“第一の主の意志により生まれし思考の子たち”、
すなわち“輝ける七者(the shining Seven)”である。
彼らこそ、“そなた”であり、“われ”であり、“彼”であるのだ、ラヌーよ。
彼らこそ、“そなた”と“そなたの母なる地球”を見守る者たちである。」
解説:
-
この詩文は、有感生命(意識ある生命)の始源について語っている。
-
“一”:根源の神的存在(ソーラー・ロゴス=イーシュヴァリ)
-
“母なる霊(Mother-Spirit)”:全てのロゴスと統治者を区別する超越的意識
-
“三”:霊・魂・身体の種子を宇宙に撒く三つの証人(スピリットの三様相)
-
“四重のもの”:物質界に降下する四次元の構成(元素の次元)
-
“五”、“七”:より複雑な宇宙的力の調和的表現
→ “五”:五つの法則/構造、“七”:宇宙界層/惑星霊の象徴
**“輝ける七者(shining Seven)”**は、太陽系を構成する七惑星の霊的支配者(プラネタリー・ロゴイ)
彼らは“第一の主(the First Lord)”=太陽ロゴスの“意志によって生まれた思考の子たち”である。
そして詩文は告げる――
**「それらの存在は、そなた自身であり、我であり、彼でもある」**と。
→ すなわち、人間とは宇宙意識の分霊であり、
彼らなくしてそなたは存在し得ないのだと。
詩文:
「一つの光線が、より小さき光線を生む。
“生命”は“形”に先立ち、
生命は、形の最後の原子を超えて存続する。
数知れぬ光線を通じて、“生命の光線(life-ray)”が進む――
それは一つの糸であり、
多くの宝玉(jewels)を貫く一本の糸のごとく。」
解説:
-
“一つの光”=ソーラー・ロゴス(太陽意識)の原光
-
この光は分化し、無数の光線(意識の部分像)を宇宙に放つ。
-
宇宙空間のすべての粒子・原子・分子は、
イーシュヴァリの意識によって満たされている。 -
生命の光線(life-ray)は、
数知れぬ光の糸(精微体)を通って流れ、
あらゆる存在を“糸”でつなぐ――
それは珠を貫く一本の糸のようである。
詩文:
「“一”が“二”となるとき、“三重のもの”が現れる。
だが“三”はまた“一”である。
それこそが“われらの糸”であり、ラヌーよ――
それは、“サプタパルナ(Saptaparna)”と呼ばれる“人間植物(man-plant)”の“心(中心)”である。」
解説:
-
**“一→二→三”**の展開は、意識 → 感覚 → 活動の進化段階。
-
しかし最終的にそれらは一つの糸(統一)に帰す。
-
“サプタパルナ”はインド神話の七葉の聖なる植物であり、
ここでは人間の七重構造(肉体~霊魂~神我)を象徴している。
詩文:
「それは“決して死なぬ根(the root that never dies)”。
“四つの灯芯”から放たれる“三つの舌を持つ炎”である。
灯芯とは“火花”であり、
それは“七者”から放たれた“三舌の炎”から吸い上げられる。
その炎とは――
一つの月の光が、地上のすべての川の流れる波に映じる
“光の筋”と“火花”である。」
解説:
-
**“死なぬ根”**とは、永遠の意識の源泉=アートマン(Atman)
-
“三舌の炎”=アートマ・ブッディ・マナス(Atma-Buddhi-Manas)
人間の高次三重原理であり、“三位一体の神格”の証し -
**“灯芯(wicks)”**は、人間のモナド(霊魂の核)=火花(sparks)
-
**“一つの月”**は、物質世界の最終の母体=地球霊の最後の化身
その光は、地上のすべての“川(生命流)”に
反射して、**霊的個我(monads)**へと変容する
「その火花は、フォハットの最も微細なる糸によって、炎から吊り下がっている。
それは、“マーヤ(幻影)の七界”を旅する。
第一の界でそれは停止し、金属や石となる。
第二の界へと進むと――見よ、植物となる。
その植物は、七つの変容を経て、“聖なる動物”となる。
そして、それらすべての属性が合わさって、“思索する者(マヌ)”が形作られる。
彼を形作ったのは誰か?――“七つの生命”と“一つの生命”である。
彼を完成させるのは誰か?――“五重のラ(Lha)”である。
そして、最後の身体を完成させるのは誰か?――魚、罪、ソーマである……」
解説:
-
“火花(spark)”:個別化された霊的存在(モナド)
-
“炎(flame)”:その源である太陽ロゴス
-
“フォハットの糸”:霊と物質を結ぶエネルギーの微細な通路
この火花は、宇宙における七つの界層(七界)を旅し、
それぞれの段階で意識の進化と形態の変容を経験する:
-
第一界:鉱物(金属・石)
-
第二界:植物
-
第三界:聖なる動物(象徴的な魂の器)
これらすべての進化の果実が合わさって、
**“思索する者”=人間意識を持つ存在(マヌ)**が形成される。
-
七つの生命(seven lives):七つの霊的力線・宇宙エネルギー
-
一つの生命(the One life):全生命の統一原理=神的源泉
-
五重のラ(Five-fold Lha):高次意識を導く五つの存在(知性霊)
最後に、“魚・罪・ソーマ”が人間の完成を助ける:
-
魚(Fish):宇宙空間を泳ぐ“地球”の象徴
-
罪(Sin):魂を形成する“業的反作用”の象徴
-
ソーマ(Soma):発酵力=神の特性としての霊的本質
「最初に生まれし者より、
“沈黙の見張り手”とその“影”との間の糸は、
変容のたびにより強く、より輝きを増していく。
朝の陽光は、“正午の栄光”へと変わった……」
-
沈黙の見張り手(Silent Watcher):
霊自身――実際には肉体には入らず、
その**“光線”のみを形態へと送り込む存在** -
“影(Shadow)”:
この霊が投影した身体の連鎖=魂の器の連続体 -
この糸は、創造の暁から進化の正午へと進み、
意識の成熟・完成へと至る。
「『これが今の“輪(wheel)”だ』と、“炎”は“火花”に言った。
『汝は我が身であり、我が像であり、我が影である。
我は汝に我が衣を着せた。汝は我がヴァーハン(乗り物)である。
“Be-with-Us”の日が来たとき、汝は再び“我”となり、
また“他者”となり、そして“我らすべて”となるだろう。』
そのとき、創造者たちはその“最初の衣”を身にまとい、
“輝ける地上”に降り立ち、
人間を支配する――
その人間たち自身もまた、彼らなのだから……」
-
“炎”=ロゴス(太陽の意識)
-
“火花”=個霊としての人間
ロゴスは、自らを分割して無数の火花にし、
それぞれの肉体という衣をまとわせ、
宇宙に顕現させた。
そしてそれらの火花=我々は、
「再び“我”に戻る日」=統合の日まで、
“我”と“影”としての旅路を歩む。
-
**創造者たち(builders)**は、
“最初の衣”=霊的身体を纏い、地上に降臨した霊的存在たち -
彼らは北極地方に降り立ち、人類を統治したとされる。
しかし、その人間たち自身もまた、霊的存在の変装した姿だった。
Anthropogenesis
STANZA I
「第四界を回転させるラ(Lha)は、七のラに従属する。
七のラたちは、その主である“一つの目”のまわりを戦車で駆け巡りながら、輪を描いて回る。
“その息吹”は七つに命を与え、第一にも命を与えた。」
この節はこう説明されている:
私たちの惑星(第四球体)を支配する偉大なる霊的存在(ラ=Lha)は、
「七人の主」の支配下にある。
この「七人」とは、七つの惑星の主(Planetary Spirits)であり、
彼らは太陽の“輝ける目”の周囲を、まるで戦車に乗って駆け巡るように公転している。
-
太陽は、ロゴス(創造主)の霊的身体の象徴である。
-
太陽の光線は、**七つの惑星(=七球体)**に命を与える。
-
そして、**我々の地球連鎖の第一球体(最初の段階)**に命をもたらしたのも、太陽から発せられた生命だった。
🌍 地球と太陽の対話
地球はこう言った:
「輝ける顔を持つ主よ、
わが家は空(から)です……
この輪を住まわせるために、そなたの子らをお送りください。
そなたはすでに、そなたの七人の子らを“知恵の主”のもとへ送られました。
その主は、七度そなたを自身に近く感じ、七度そなたをより強く感じました。
そなたは、そなたのしもべである“小さな輪”たちに、
その光と熱――その大いなる恩恵――を受け取ることを禁じました。
その恵みを、今度はわが身にもお与えください。」
この節の解説:
地球の主(すなわち地球霊)は、太陽に対して訴えた。
「私の球体はまだ“空っぽ”です。
他の球体のように、霊たち(魂)をお送りください。」と。
彼は、太陽が七人の子ら(=惑星主)を水星(マーキュリー)の領域へ送ったのを知っており、
同じように自分にも送ってほしいと願ったのである。
☀️ 太陽の主の返答
「輝ける顔の主」はこう答えた:
「そなたの仕事が始まったとき、わが“火”を送ろう。
他のローカ(世界)へ声を上げよ。
そなたの父、“蓮華の主(=月)”に、
その子らを求めよ……
そなたの民は、“始源の父たち”の支配下に置かれるだろう。
そなたの人々は“死すべき者たち”となる。
“知恵の主”の民――すなわち**“月の子ら”ではない者たち**――は“不死”である。
不満をやめよ。
そなたの“七つの皮膚”はいまだそなたの身にあり……
そなたは準備が整っていない。
そなたの人々も、まだ整っていない。」
この節の注釈:
太陽の主(ロゴス)はこう答えた:
「そなたが準備できたとき、命(生命)を送ろう。
不満をやめよ。
“蓮華の主(the Lord of the Lotus)”=月の主が、そなたに子らを送るであろう。
そなたの子らは、“月の古き支配者たち”のもとで生きるであろう。
文句を言うのをやめよ。
そなたの七つの世界(=球体)は、まだ完成しておらぬ。
そなたは、いまだ生命を受け取る準備ができていないのだ。」
🌎 地球の変化
やがて、地球は激しい苦しみ(大変動)の末に、
古き“三つ”を脱ぎ捨て、
新たな“七つの皮膚”を身にまとい、
“最初の一つ”として立ち上がった。
この節の解説:
多くの奇妙な大災変を経て、
地球という惑星は生命を迎える準備を整えた。
最初の“七つの球体(グローブ)”=地球連鎖の七界が準備を終えた。
STANZA II
詩文:
「車輪(サイクル)はさらに三十クロール(=3億年)回り続けた。
それは“ルーパ(形態)”を構築した。
柔らかき石は硬くなり、硬き植物は柔らかくなった。
“見えぬもの”から“見えるもの”が生まれ、虫や小さき命が現れた。
母なる地を覆い尽くすと、彼女はそれらを背から振り払った……。
三十クロールの後、彼女は回転し、
背中を向け、また横たわった……。
彼女は天の子らを呼ばず、知恵の子らを求めなかった。
彼女は自らの胸から創り出した。
彼女は“水の人々”を進化させた──おそろしく、悪しき者たちを。」
注釈訳:
惑星(地球)は、それからも何千万年ものあいだ、絶え間ない運行を続けた。
やがてそれは**形ある身体(ルーパ)**の構築を始めた。
-
気体は凝縮し、
-
鉱物界は次第に結晶化を進め、
-
エーテル的な“石”は固体の化学的岩石へと変わった。
これが「柔らかき石が硬くなった」という意味である。
「硬き植物が柔らかくなった」とは、
初期の植物が、苔類や半晶質の物質(樹脂・藻など)から始まり、
永劫を経るうちに内部の生命が進化し、
硬質な構造から今のような柔軟な姿へと変化したことを指している。
地球上がこれらの生命体によって覆い尽くされるたびに、
**大規模なカタストロフ(破滅的天変地異)**がそれらを一掃した。
この長い時代の間に、**地軸の傾き(ポール軸の傾斜)**は何度も変化しており、
この角度こそが、地球上で進化する生命の鍵となる。
軸が変わるたびに、生命の形も変化した。
スカンジナビア神話にある創世神話と同じように、
地球は**“自らから”生命を創り出し始めた**。
しかし、それらの存在には魂がなかった。
なぜなら、「天の霊たち」はまだ彼らの中に宿っていなかったからである。
詩文:
「“水の人々”――おそろしく、悪しき存在たち。
彼女自身がそれらを創り出した。
第一、第二、第三の周期の“残骸”から、
“かす”と“泥”から、
彼女はそれらを形づくった。」
注釈訳:
地球上は、これらの異様な生命であふれかえった。
それらの“素材”は、前の三つのラウンド(進化周期)で残されたものだった。
それらの生命体は、奇怪で、細身で、ねじ曲がった姿をしており、
魚のような鱗で覆われた生物だったとも言われている。
ここで、**“ディヤーニ(Dhyani)”**が降臨した。
彼らは、光り輝く“父母の霊”の世界=白き領域=不死の住処から来た。
彼ら(ディヤーニたち)は、地球の創造物を見て、満足しなかった。
詩文:
「我らの“肉体”はここにはない。
第五根幹人種の兄弟たちにふさわしい“ルーパ(器)”もない。
住まうべき場所もない。
彼らが飲むべきは、“澄んだ水”であって、“濁った水”ではない。
それゆえ、我らがそれを“干上がらせよう”。」
注釈訳:
ディヤーニたち――すなわち高次の霊存在たちは、不満を抱いた。
なぜなら、**自分たちが降臨すべき“魂の器(ルーパ)”**がなかったからだ。
彼らは地球上の“偽りの生命たち”をすべて滅ぼすことを決めた。
詩文:
「“炎”たちが来た。
“火花”を伴って、“夜の火”と“昼の火”が来た。
濁った黒き水を干上がらせた。
彼らの熱によって、それらを焼き尽くした。
高きラ(Lhas of the High)、
下なるラマイン(Lhamayin of below)が現れた。
彼らは“二つの顔を持つ者”や“四つの顔を持つ者”たちを滅ぼした。
彼らは“山羊人間”、“犬の頭をもつ人間”、“魚の体を持つ人間”たちと戦った。」
注釈訳:
「炎たち(Flames)」――それは、
太陽と月に仕える偉大な霊的存在たちの一団である。
彼らは、雲のように地球に降り立ち、
偽りの生命を滅ぼした。
この出来事は、まさにノアの洪水伝説のように、
地球の浄化を意味する。
詩文:
「“母なる水”――すなわち大いなる海――は涙した。
彼女は立ち上がり、そして消えた。
月が彼女を持ち上げ、月が彼女を生んだ。」
注釈訳:
エーテルと水が半分ずつ混じった存在──それが“母なる水(Mother Water)”である。
それは、地球から巨大な雲のように立ち上がり、
彼女を生んだ存在である“月”のもとへと戻ったのである。
詩文:
「彼らが滅びたあと、母なる地はここに残った。
彼女は、“乾燥”させられることを求めた。」
注釈訳:
これらすべての出来事が終わったあと、地球は“虚無”の状態に戻った。
地球は、こう願ったのだった――
「真の生命たちの住処となるために、
私はより**堅固で、密な塊(クリスタル)**になりたい。
もはや“霧のような偽りの存在”ではなく、
“実在する命”のための世界になりたい」と。
STANZA III
詩文:
「主の中の主が来た。
彼は、彼女の身体から水を分離させた。
それが“天”となり、上なる初めの天となった。」
解説訳:
太陽の神によって任命された統治者(レージェント)、
ここでは「**主の中の主(Lord of the Lords)」**と呼ばれている存在が、
太陽からこの惑星(地球)に降臨した。
彼は地球の身体を形成し、
「上なるもの(Above)」と「下なるもの(Below)」とを分けた。
つまり、現代でいうところの「天」と「地」を創造したのである。
詩文:
偉大なるチョハンたちが、
月の主たち(Lords of the Moon)、空気の身体を持つ者たちに命じた。
「人を生み出せ。お前たち自身の性質に従って。
彼らに“内なる形(魂・精神)”を与えよ。
“彼女(地球)”が、外なる覆い(肉体)を構築するであろう。
彼らは“男にして女なる者”となるであろう。
“炎の主たち”もまた……」
解説訳:
このとき、計画が立てられた――
それは、神々自身の姿に似せた、より高貴な存在を生み出すという計画である。
-
偉大なる光(Great Lights)が、彼らの霊的中心を形づくり、
-
母なる自然(Mother Nature)が、彼らの**肉体(覆い)**を構築することで、
-
その生命が物質世界に**顕現(manifest)**できるようにする。
この方法によって、神々と同じほど偉大な存在が進化することになる。
なぜなら、神々自身がその内に宿り、その命の源であるからだ。
詩文:
彼らは各々、自らに割り当てられた土地へ赴いた。
七人のうち、それぞれが自らの地所に就いた。
しかし、“炎の主たち”は留まった。
彼らは行こうとはせず、創造もしなかった。
解説訳:
偉大なる七人の主たちは、
それぞれ自らに用意された器のタイプ(霊的肉体)の中へと入っていった。
ただし――“炎の主たち(Lords of the Flame)”を除いては。
“炎の主たち”は、器の中に入ろうとはしなかった。
彼らは、自分たちのために用意された身体(ルーパ)を拒否し、
その構造を司る法(カルマ的進化の法則)に反抗したのである。
STANZA IV
詩文:
「七つの軍団、“意志から生まれた主(Will-born Lords)”は、
生命を与える霊によって動かされ、
それぞれのゾーンにおいて、
自らの中から“人間”を分かち生み出した。」
解説訳:
「七つの軍団(Seven Hosts)」とは、高次の創造霊的存在たちである。
彼らは、原始的人間たちの群れをまとめ、
各集団を互いに区別し、それぞれ**自分の担当するゾーン(界層)**に配置した。
この作業は、**フォハット(Fohat)**の助けによって成された。
フォハットは、「メッセンジャー(伝達者)」かつ「生命の活性化者」である。
詩文:
「“未来の人間の影”が七回七つ、すなわち49種、生まれた。
それぞれが、それぞれの色と性質を持っていた。
だが、それぞれは“父”より劣っていた。
“父たち”は“骨のない者たち”だったため、
“骨ある者”に命を与えることはできなかった。
彼らの子孫は、“ブータ(Bhuta)”だった。
それは形もなく、心もなかった。
ゆえに、彼らは“チャーヤ(Chhaya)”と呼ばれる。」
解説訳:
創造の主たちは、何度も“身体”を構築しようと試みたが、
彼ら自身が物質的な経験に乏しく、
彼らにできたのは**“影(シャドウ)”を作ることだけ**だった。
-
骨を持たぬ者は、骨を作ることはできず、
-
心を持たぬ者は、心を作ることができなかった。
そのため、彼らが生み出した人種は、**“不完全な影の像”**だった。
それらは霊的にも物質的にも欠落を抱えた存在だった。
詩文:
「人間(マヌーシャ)はいかにして生まれたか?
“心を持つマヌ(Manus)”はいかにして創られたか?」
“父たち”は、彼ら自身の“火”を呼び出した。
それは“大地の内に燃える火”である。
大地の霊は、“太陽の火”を呼び出した。
この三者の協働によって、“良きルーパ(形態)”が創られた。
それは立つことができ、歩くことができ、走り、横たわり、飛ぶことすらできた。
しかしそれでもなお、それは“チャーヤ”――感覚を持たぬ影でしかなかった……」
解説訳:
「心を持つ者たち(Manus with minds)」はどう生まれたのか?
それは以下のような複合的な創造の協力によって実現した:
-
月から来た創造主たちは、「惑星の火(プラーナ/電気に似た力)」を呼び出した。
-
彼らはさらに太陽へ呼びかけ、「不死の光=意識の光」を求めた。
このようにして、**人間の霊的原型(アーキタイプ)**が形作られた。
このプロセスには、数億年の歳月がかかった。
当時、人間も惑星も、まだ太陽から完全に分離されておらず、
空間に“中心”が形成されたとはいえ、大父(Great Father)の放つ輝きに包まれていた。
詩文:
「“息吹(breath)”には形が必要だった――
“父たち”はそれを与えた。
“息吹”には粗い肉体が必要だった――
“大地”がそれを成形した。
“息吹”には“生命の霊”が必要だった――
“太陽のラーたち(Solar Lhas)”が、それを吹き込んだ。
“息吹”には“身体の鏡”が必要だった――
“我らがそれを与えた”と、ディヤーニたちは言った。
“息吹”には“欲望の乗り物”が必要だった――
“それは得られた”と、“水を枯らす者(Drainer of Waters)”は言った。
しかし、“息吹”には“宇宙を抱くための心”が必要だった――
“それは与えられぬ”と、父たちは言った。
“私はそれを持っていない”と、大地の霊が言った。
“私のそれを与えれば、形は焼き尽くされるだろう”と、“大火”が言った……
人間は、なお“空虚で、感覚なきブータ”のままであった……。
かくして、“骨を持たぬ者たち”が、第三ラウンドにおいて、
“骨を持つ者”に命を与えたのである。」
解説訳:
この神話的記述は、人間という存在がどのように階層的・段階的に構築されたかを示している。
-
「息吹(breath)」=魂の核、霊的火花、個別化された生命の始まり
-
月の主たちは、それに**エーテル体(幽体)**を与えた
-
大地は、それに**物質的身体(肉体)**を形成した
-
太陽のラーたちは、そこに**生命エネルギー(プラーナ)**を注入した
-
星辰の主たちは、**アストラル体と欲望の器(カーマ)**を与えた
しかし――
-
月の主にも、地球の霊にも、「心(マナス)」=自我意識の中核はなかった
-
偉大なる精神はこう言った:
「私の“心”はあまりにも偉大すぎて、人に与えれば、彼らは焼き尽くされてしまう」
結果として、**レムリア初期(第三根幹人種)**の人間たちは、
この惑星上を“心なき状態”でさまよっていたのである。
STANZA V
詩文:
「最初の者たちは、“ヨガの子ら”であった。
彼らの子孫は、“黄色の父”と“白き母”の子どもたちである。」
解説訳:
第一根幹人種(First Race)は、**「自ら生まれし者(self-born)」**であったと言われている。
対して、第二根幹人種(Second Race)は、
**太陽の霊たち(Spirits of the Sun)と月の霊たち(Spirits of the Moon)**との結合によって生まれた“果実”であった。
彼ら(第一・第二人種)は自然界の表面からは完全に姿を消しており、
今や彼らを記憶するのは、**アーカーシャ記録(Akasic Records)**のみである。
詩文:
「第二人種は、“無性の者”から生じた“非性的存在(A-Sexual)”であった。
彼らは“萌芽”と“膨張”によって繁殖した。
かくして、ああラヌーよ(弟子よ)、第二人種はこのようにして生まれたのだ。」
解説訳:
第二人種は、まだ太陽の霊的領域にとどまっていたため、
その姿は球状であった。
彼らは、自らの身体から新たな個体を**「萌芽」または「分裂」**させることで繁殖した。
彼らは非常に長い時代を生き延びた存在であり、
古代神智学では「ヒュペルボレア人(Hypoborean)」と呼ばれている。
この種において、性別の第一原理がかすかに現れ始めていた。
しかしその姿はまだ可視ではなく、基本的には無性であった。
詩文:
「彼らの“父たち”は、“自ら生まれし者”であった。
“自ら生まれし者”は、“輝く身体を持つ主たち”から生じた“チャーヤ(影)”であった。
それは、“黄昏の子ら”であった。」
解説訳:
彼ら(第二人種)の“父”は、第一人種であり、
第一人種は、“輝く霊的存在”たち(Lords)から生じた**エーテル的な影(チャーヤ)**であった。
その父なる存在とは、ピトリ(Pitris)=月の先祖たちであり、
彼らはブラフマーの“暗き身体”から現れたものである。
詩文:
「やがて、人種が老いてゆくと、
古き水は、新しき水と混ざり合った。
その“しずく”が濁ったとき、
それらは新たな流れ――すなわち、熱き生命の流れの中に消えていった。
“第一の外殻”は、“第二の内なるもの”となった。
古き翼は、新たな影となり、
そして“翼の影”となった。」
解説訳:
第一人種は、その使命を終えた。
彼らが果たすべき仕事は完了し、
その存在は徐々に第二人種の中に吸収されていった。
-
「空気から生まれた暗き者(第一人種)」は、
「光より生まれた輝く者(第二人種)」へと進化した。
第一人種が持っていた**霊的で繊細な身体(エーテル体)**は、
やがて内側に吸収され、
その代わりに、**より新しく、より密な身体(物質的構造)**が形成された。
こうして、第一人種の“外なる霊体”は、
第二人種の“内なる霊体”へと転化された。
この進化の構造は、以後も人類の発展において繰り返されていく。
STANZA VI
詩文:
「そして、第二は“卵から生まれし者”――すなわち第三――を進化させた。
汗は増え、
そのしずくは増し、
やがてそれらのしずくは、硬く丸いものとなった。
太陽がそれを温め、
月がそれを冷やし、そして形作った。
風がそれを育て、熟すまで養った。
星々の天頂から、白鳥が大滴に覆いかぶさった。
それは未来の種族の卵、
後の第三人種における“人間白鳥(Man-swan)”となる存在である。
最初は“男にして女(両性具有)”、
やがて“男”と“女”に分かれた。」
解説訳:
第二人種から進化したのが、第三人種(初期のレムリア人)である。
この第三人種には、以下の二つの系統があった:
-
一部は、分裂(fission)によって自己繁殖することができた。
-
別の一部は、卵から生まれ、生まれた瞬間から歩き、走ることができた。
この時代に、人間の身体は現在のような形に近づいていった。
また、この時代において、
両性具有だった身体は、明確に“男”と“女”とに分化された。
注釈:象徴の解釈
-
汗/しずく/卵
→ これは、人類が物質化する過程における象徴。
「汗からのしずく」は、霊的な身体からエーテル的・物質的な種子が排出されるプロセスを意味する。 -
太陽・月・風
→ 太陽は生命力と熱、月は形と冷却作用、風は成長と拡張を象徴している。 -
白鳥(the White Swan)
→ 霊的意識や高次の“魂の核(モナド)”を象徴。
宇宙の高次星界(starry vault)から降りてきて、個体の原型(卵)に霊的影響を与える。 -
Man-swan(人間白鳥)
→ 後の人間(第三人種)の霊的存在の象徴。神話的な“ハンサ(Hamsa)”や“霊魂の象徴”でもある。
詩文:
「“自ら生まれし者(self-born)”たちは、“チャーヤ”であった。
彼らは、“黄昏の子ら”の身体から生まれた“影(シャドウ)”であった。」
解説訳:
第一人種や第二人種は、**「チャーヤ(Chhaya)」=“影”**と呼ばれるエーテル的存在であり、
“黄昏の子ら(Sons of Twilight)”――霊的な父たち(ピトリ)――の身体から投影された、半物質的な生命体だった。
詩文:
「初期の人種は、滅ぼすことができなかった。
なぜなら、彼らの身体は“超物質的な要素”から成っていたからだ。
彼らは、一つの人種から次の人種へと吸収され、
ある特定の時期には、
神々の手による“大災厄”によって全滅させられた。
しかし――レムリア人は、
“真の物質的肉体”を構築していたため、
もはや“滅びることが可能な存在”となった。」
解説訳:
第一・第二人種は、まだエーテル的で非物質的だったため、
自然災害などによって“破壊されること”がなかった。
彼らは新たな人種へと吸収される形で進化し、
神々の意志によって節目ごとに“整理”されてきた。
だが、第三人種――とくにレムリア人――は、
物理的肉体(骨・血・器官)を持つようになったため、
自然災害や戦争によって死を迎えるようになった。
これが、人類が死と再生の法則の中に入る最初の段階である。
STANZA VII
詩文:
「“叡智の子ら(Sons of Wisdom)”、“夜の子ら(Sons of Night)”は、再誕の準備を整えて降りてきた。
彼らは、“第一の第三”の卑しき形態を見た。
“我らは選ぶことができる”と、主たちは言った。
“我らには叡智がある。”
ある者は、“チャーヤ(影)”の中に入った。
ある者は、“火花(Spark)”を投影した。
ある者は、第四を待つことにした。
彼らは、自らのルーパ(形)から“カーマ(欲望体)”を満たした。
入った者は、“アルハット(Arhat)”となった。
ただ“火花”だけを受け取った者は、知識に欠け、
火花はかすかにしか燃えなかった。
第三人種は、“心なきまま”にとどまった。
彼らのジーヴァ(魂)は、まだ準備が整っていなかった。
彼らは“七の中に”分類された。
彼らは“狭き頭を持つ者”となった。
第三人種は、準備が整っていた。
“我らはこれらに宿ろう”と、“炎の主たち(Lords of the Flame)”は言った。」
解説訳:
この時期、偉大なる霊的光=高次の存在たちは、再び“人の子ら”を見下ろし、こう言った:
「我らはこれらの形に宿るか否かを選ぶことができる。」
そして選択が行われた。
-
ある者は肉体に入り、大アルハット(覚者)となった。
-
他の者たちは、“第四人種”が現れるまで待とうと決めた。
「七人の黒き主(Seven Dark Lords)」は、各自にふさわしい身体を選んで降臨した。
こうして、“あなた”も“私”も、ただの肉体以上の存在となったのだ。
我々の意識とは、実はこれら天上の偉大なる霊的存在群の一部であり、
彼らは人類の歴史の各時代において、**粘土で作られた器(=人間の身体)**に降りてきたのだ。
詩文:
「“マナサ(Manasa、叡智の子ら)”は、どのように行動したか?
彼らは、“自ら生まれし者(Self-born)”を拒絶した――
彼らはまだ準備が整っていなかったからだ。
彼らは、“汗から生まれし者(Sweat-born)”も拒んだ――
彼らもまた、まだ不完全であった。
彼らは、“最初の卵から生まれし者”にも入ろうとはしなかった。」
解説訳:
第一惑星連鎖の果実(魂たち)は、長い間“宿るべき身体”を待っていた。
彼らはこう判断した:
-
“自ら生まれた者”は、不適格である。
-
“汗から生まれた者”も、同様に未熟である。
-
“初期の卵生の者”にも、入るにはまだふさわしくなかった。
詩文:
「しかし、“汗から生まれし者”が“卵から生まれし者”を産んだとき、
それらは“二重性”を持ち、強大で、骨を持つ存在となった。
そのとき、“叡智の主たち”は言った――
『今こそ、我らが創造するときである』と。」
解説訳:
つまり、人類が物理的肉体(骨を持つ身体)を完成させ、
かつ“性別の分離(二重性)”が起きたとき――
ようやく**叡智の主たち(Sons of Wisdom)**は、自らを投影し始めたのである。
これは人類が、霊と物質の“橋渡し”としてふさわしい段階に至ったことを意味する。
詩文:
「第三人種が、人間の形をとり、直立姿勢になったとき、
主たちは言った――『今こそ、我らが宿るときだ』と。
第三人種は、“叡智の主たち”の“ヴァーハン(Vahan、乗り物)”となった。
彼らは“意志とヨガの子ら”を生んだ。
“クリヤーシャクティ(Kriyasakti)”によって彼らを生み出した。
彼らは“聖なる父祖たち”、アルハットたちの先祖であった。」
解説訳:
こうして、第三人種は叡智の主たちの“容れ物(器)”=ヴァーハンとなった。
その肉体は、霊的存在たちの**住処(宿主)**となったのだ。
この時期、人間は意志の力(Will)とヨガ的集中(Yoga)によって、
霊的存在=“意志とヨガの子ら”を誕生させた。
この創造は、“クリヤーシャクティ(Kriyasakti)”=意志の創造力によってなされた。
彼らは後にアルハット(悟りを得た者)となる者たちの霊的祖先となった。
結論:
ゆえに、第三人種は“叡智の主たち”に身体(容れ物)を提供した。
そしてその主たちは、第三人種を通じて語り、導いた。
こうして彼らは人類を偉大なる民へと育てたのである。
彼らが授けたものこそ、“善と悪の知識”という名の“叡智”であった。
STANZA VIII
詩文:
「汗のしずくより、
物質の残りかすより、
かつての輪廻における人間と動物の死体からの物質より、
捨てられた塵より──
最初の動物たちは創られた。」
解説訳:
動物の生命波(アニマル・ライフウェーブ)は、第二ラウンド(第2進化周期)に始まった。
そのとき、第一ラウンドで人間が放棄した**物質的殻(外皮)**を引き継いで、
それを身体として利用し、成長していった。
初期の動物の身体は、
**エーテル的な物質(アストラル・サブスタンス)**も含んでいた。
詩文:
「骨を持つ動物たち、
深海のドラゴン、
空を飛ぶサルパ(蛇・龍)たちが、
這い回る生き物たちに加わった。
地を這うものたちは、翼を持つようになった。
水中の長い首を持つものたちは、
空を飛ぶ鳥たちの祖先となった。」
解説訳:
ちょうど人間が進化の初期段階で奇怪な存在だったように、
動物の初期進化も、極めて多様かつ混沌としていた。
この時代には、非常に巨大で異様な生物たちが実在していた。
現代の科学が知る恐竜や先史時代の奇怪な動物たちである。
しかし、これらは秘教徒(イニシエート)以外には当時まったく知られていなかった。
詩文:
「第三人種の時代に、
“骨のない動物たち”は成長し、変化した。
彼らは“骨ある動物”となり、
彼らの“チャーヤ(影)”は固体となった。」
解説訳:
第三ラウンド(または第三人種の時代)において、
動物たちは形を変え、骨格を持つ存在へと進化した。
それまで曖昧だった“影(チャーヤ)”は、
この時期に物理的な実体として確固たるものとなった。
彼らの形態は、超物質的世界に存在する“型(アーキタイプ)”に従って形成された。
そのため、恐竜や他の先史時代の奇怪な生物たちは、
“見えざる世界”に存在する雛形から造形された存在である。
詩文:
「動物たちは、“最初の者”たち(人類)から分離した。
彼らは繁殖を始めた。
“二重性を持つ人間”もまた分離した。
彼はこう言った:
『我らも彼らのようにあろう。
我らも交わり、生き物をつくろう』
──そして、彼らはそれを行った。」
解説訳:
この時期、動物たちは独自に呼吸し、繁殖を始める能力を得た。
そして人間たち――特に第三人種の“両性具有”の時期を経た存在たち――も、
動物の行動を模倣し、自らも交配によって子をなそうと考えた。
こうして、性の分化と生殖が人類にも始まった。
詩文:
「そして、“火花(スピリット)”を持たぬ者たちは、
巨大な“雌の動物たち”を伴侶にした。
彼らは、それらとの間に“口を利けぬ種族”を産んだ。
彼ら自身もまた“言葉を持たぬ者”であった。
しかし、彼らの舌は解かれた。
だが、その子孫たちの舌は、なお沈黙していた。
彼らは“怪物”を産んだ。
それは、四足で歩く、曲がった背を持ち、赤い毛で覆われた怪物の人種であった。
それは“物言わぬ人種”であり、
その“恥”が語られることのないよう、
そう創られたのだった。」
解説訳:
ここで語られているのは、
“魂の火花(spark)”を持たない人間たちが、
大型の動物(たとえば類人猿のような存在)と交わったという神話的記録である。
その結果として生まれたのは:
-
言葉を持たず、知性も欠いた子孫たち
-
四足歩行で、毛むくじゃらで、野性的で獣に近い“混血種”
これらは、“語られることのない恥”として記録から隠された存在であった。
解説総括:
この物語は、**動物と人間の種族間交配(interbreeding)**に関する
神智学的・霊的な警告と説明でもある。
-
一部の人間たちは、本来の霊的進化から逸脱し、動物的本能に従って交配した。
-
その結果として生まれた存在たちは、**知性に欠けた“巨人”や“怪物”**だった。
-
これらの存在は、雑種であり、進化の線から外れたために存続できなかった。
-
これが、人類と動物との**混血による“失敗の種族”**の起源とされる。
結び:
自然の“見えざる記録”=アーカーシャ記録には、
こうした人間と獣の混交に関する物語が確かに存在しており、
現代の科学では消えたそれらの“証拠”を、
神智学は秘教的に伝えている。
また、これらの存在の“名残”が、
現代の一部の霊長類(類人猿)に痕跡として残っている可能性があるとも述べられている。
STANZA IX
それを見て、まだ人間を創造していなかったラ(Lhas)たちは嘆き、こう言った。
※Lhas(ラ)=神聖階層、天界の存在たち。まだ肉体に宿っていない高次の霊的存在。
「アマナサ(Amanasa)たちは、我らの未来の住まいを汚してしまった。
これはカルマである。
ならば、我らは他の者の中に宿ろう。
より良く導かなければ、さらに悪しきことが起こるであろう。」
彼らは、そうした……。
彼ら(ラ)はこう言った。
「この“心を持たぬ者たち”は、我らの未来の住処を穢してしまった。
我らは、もはや彼らの中には宿らない。他の者の中に宿ろう。
この重大な罪について教えねばならぬ。さもなくば、さらなる災いが訪れるであろう。」
そのとき、すべての人間に“マナス(Manas=理知・心・知性)”が与えられた。
彼らは、“心なき者たち”の罪を見た。
こうして、第四根幹人種の人間たちは「知性」を受け取り、
“心なき時代”に犯された罪の深さを悟った。
第四根幹人種は、「言語」を発達させた。
第四根幹人種こそが、“真の言語”を最初に使った種である。
それ以前の種族は、自然界の音を真似ることで感情や欲求を伝えていた。
嵐の轟き、風が木々を揺らす音──そうした自然の声を模倣していたのだ。
人間が声帯(喉頭)を発達させたのは、“性別の分離”が起きた後である。
科学者たちが知る通り、喉と生殖器官の間には明確な連動関係があるからである。
「一なるもの」は「二つ」に分かれた。
生きとし生けるもの──そして這い回るものたち──すなわち巨大な“魚-鳥”や、殻を持つ“蛇たち”もまた、かつては“ひとつ”だったのだ。
たとえ“性別の分化”が進んだ後でさえ、
なお、両性具有のまま残っていた生命形態もあった。
STANZA X
こうして、「七つの地帯」において、二つずつの組み合わせで、第三根幹人種は第四根幹人種の人間を生み出した。
神々はもはや神ではなくなり、スーラ(善神)はアスーラ(非神)となった。
※七つの地帯とは、地球上に割り当てられた七つの人類進化のための大陸または地域を指す。
第三根幹人種は、アトランティス人である第四根幹人種を生み出した。
第一の人種は、どの地帯においても「月の色」をしていた。
第二の人種は「金のように黄色」かった。
第三の人種は「赤」く、
第四の人種は「褐色」であり、罪によって「黒」くなった。
※最初の「七つの人類の芽」はすべて同じ肌色だった。
次の「七つの芽」から混血が始まった。
この節では、種族の肌色の違いが説明されている。
現在の世界に存在するすべての人種の違いは、この“色の混合”に由来している。
ただし、第一および第二人種はすでに完全に消滅している。
やがて、第四の人種は「誇り」によって背が高くなった。
「我らこそ王である」と彼らは言った。「我らこそ神である」とも。
レムリア人およびアトランティス人は、とても大きな体躯を持っていた。
彼らこそが、地上を歩いた“巨人”たちである。
地上を歩いた神々にまつわる多くの神話は、彼らから生まれたのである。
彼らは、美しい妻たちを娶った。
だが、その妻たちは「心なき者たち」「頭の細い種族」から来ていた。
そして、彼らは“怪物”を生み出した。
邪悪な悪霊ども──男も女も、そして心の浅いカー(カー=ダキニ)たち。
※「カー(Khado / Dakini)」:チベット密教における女性の精霊存在で、本来は神聖な存在だが、ここでは堕落した存在として登場
アトランティス人たちは、レムリア人の女性や、知性を持たぬ種族からも妻を迎えた。
その結果、生まれたのは怪物たち──あらゆる種類の邪悪な存在、そして愚鈍な者たちであった。
現在も世界には、アトランティスとレムリアの混血によって生まれた人種が存在している。
それらは、極めて劣った“野蛮人”である。
彼らは、「人間の身体」を模した神殿を建てた。
男と女の両性を崇拝した。
そして、「第三の目」はもはや機能しなくなった。
彼ら(アトランティス人)こそが、「人間の身体の形を模した神殿」を最初に建てた者たちである。
その時代こそが、性崇拝(ファリック・ワーシップ)が絶頂に達した時であった。
物質的な感覚が極まったとき、人間は“目に見える世界”に接続する感覚器を発達させた。
それにより、人は次第に「見えざる祖先」とのつながりを失っていった。
ゆえに、「第三の目が閉じた」と言われるのである。
STANZA XI
彼らは巨大な都市を築いた。
希少な鉱石や金属を用いてそれらを建てた。
山々の白い石や、地下の黒い石、そして火山から噴き出した火の物質から、
彼らは自らの等身大の像を刻み出し、それを自分たちと同じ姿かたちに作り、崇拝した。
晩期のレムリア人たちは、巨大な都市を建設し始め、
金属を鍛える技術の発展にも着手していた。
また、英雄や神々の像を刻み、それを崇める習慣も始まった。
今日でも、世界の所々にはレムリア時代の遺物とされるものが残っている。
これらの存在の中には、身長が100フィート(約30メートル)に達する者もいたが、
知性が発達するにつれ、身体は次第に小さくなっていった。
この傾向は、動物にも見られる。現代の動物たちは小さいが、
彼らはみな、かつての巨大な祖先たちの末裔である。
彼らは九ヤティ(Yatis)の高さの巨大な像を造った。
それは彼ら自身の体格と同じ大きさだった。
内なる火(=火山活動)が、彼らの父祖の地を破壊した。
そして、水が第四根幹人種を脅かした。
※ヤティ(Yatis)とは、現代のヤードに相当する長さの単位であると言われている。
レムリアの世界は、主に火山の噴火によって滅ぼされた。
そして今、堕落と霊的硬化によって、アトランティスの世界は水によって脅かされていた。
最初の“大洪水”がやってきた。
それは、七つの巨大な島々を飲み込んだ。
この洪水こそが、偉大なるアトランティス世界を破壊したものである。
それは、アトランティス文明が築かれていた“七つの聖なる中心地”を滅ぼした。
最後に沈んだのは、大西洋にあった巨大な島であり、
それが海に沈んだとき、6,000万人もの人々が一緒に消え去った。
すべての“聖なるもの”は救われ、不浄なるものは滅ぼされた。
ともに、地の汗から生み出された巨大な動物たちの多くも、姿を消した。
善き者たちはアトランティスから導き出され、
邪悪なる者たちは滅ぼされた。
聖なる叡智(アカデミックな知識ではなく、霊的な智慧)は、
エジプトとインドへと運ばれた。
アトランティスの沈没は、“大洪水伝説”の起源である。
この時代、レムリア時代の大災厄を生き延びた多くの先史時代の動物たちも、
地上から姿を消した。
古代の叡智と、それを担う司祭たちは生き残ったが、
アトランティス帝国そのもの──それはもはや希望なきほどに堕落していたが──
は、ほとんど完全に滅ぼされたのである。
STANZA XII
残された人間はごくわずかだった。
黄色い者たち、褐色の者たち、黒い者たち、そして赤い者たちが、いくらか生き延びた。
月の色をした者たちは、永遠に姿を消していた。
とはいえ、その人種は完全に滅びたわけではなかった。
黄色の人々の一部、褐色の一部、黒色の一部、赤色の一部が生き残った。
だが、ごく初期の人種──最も古い種族たちは、完全に消滅していた。
“聖なる血統”から生まれた第五根幹人種の系譜だけが残された。
彼らは、最初の“神王たち”によって支配された。
ある特別な集団──それは、ユダヤ人たちが「選ばれし民(Chosen People)」と呼んだような存在──が、アトランティス系の人種の中から分離され、第五根幹人種の核(中心)を形成するように選ばれた。
彼らは、アトランティスの破滅の前にその地から導き出され、
インド中部へと渡り、
すべての“白色人種”の祖先となった。
彼らは“神の王たち”──偉大な霊的存在──によって支配され、
生存をかけた闘争の中で導かれ、助けられていた。
……再び降りてきた者たち、第五根幹人種と和解し、彼らを教え、導いた者たち……
彼らこそが、“天より再降臨した蛇たち(=神王たち)”であり、
次なる偉大な種族が宿る肉体を準備した者たちである。
この“新たな種族”は、我々人類の中に転生することになる。
これらの存在の多くは、以前の根幹人種によって育まれた“イニシエート(啓蒙された者)”、すなわち“蛇”と呼ばれる者たちであり、
神話における“半神(デミゴッド)”として語り継がれている。
これこそが、宇宙の歴史なのである。