
地図のようなものを見ている。
地図が示す場所は、どこだかわからない。
全体的にまだら模様で、妙な地図だ。
シベリアあたりの氷河が溶けた地形のように池のような丸い水たまりがあちこちにある。
水害の後のようにも思える。
その原因が豪雨なのか、津波なのかはわからない。
地図の場所辺りに行って見ようと思ったら、瞬時に移動した。
そのあたりを歩くと、地面は水でぬれていて、ぬかるんでいた。
ふと住宅地に出た。
古民家とまではいかないが、古い家が見えた。
外壁は木材で、炭のように黒いから焼杉仕様なのかもしれない。
古い家によくある外壁だ。
ということは、ここは日本だ。
家の周りの地面は、まるで地震があったかのように地割れをしていた。
その地割れしたところに水が溜まっている。
大地震の後に大雨が降ったのか、津波なのか、わからない。
水がとてもきれいだったので、地下水が噴出したようにも思えた。
ふと地割れした部分を見ると老婆がいるのが見えた。
グレーのジャンパーのようなものを着ている。
なんとなく妻にも見える。
地割れにはまってしまったようではなさそうだ。
なにか作業をしているみたいだが、老人なので動きがゆっくりだ。
しばらく、お婆さんの様子を見ていると、足を滑らせて地割れにたまった水の中に顔を突っ込んでしまった。
「危ない!」と思ってお婆さんの服を引っ張って、水から助け出す。