上空から青い車が猛スピードで走っていく様子を見ていた。
青いアウディだろうか。
カバのような男が乗っている。
恐らく高校時代の同級生だろう。
その近くを自分の車が競うように走っていた。
道はくねくねとしているが、上手に車を操っていた。
僕は空から二台の様子見ていたが、同時に運転もしていた。
とにかく青いアウディは早い。
交通ルールなど無視して突き進むから追いつけない。
そうこうしているうちに小さな小屋のようなものが見えてきた。
そこに入るとゲームセンターのようだった。
そこは現代のそれではなく、まさに昭和のインベーダーやパックマンなどのアーケードゲームがずらっと並んでいた。
客はいるがそんなに多くない。
僕は入り口でたくさんのコインを受け取った。
よく見るとゲームはすべて競馬ゲームのようだった。
コインを賭けて、当たれば景品がもらえる仕組みだ。
周りの客はプロ並みの人たちばかりで、ある者は多くの報酬を得て、またある者はウンチクを語っていた。
その中にはツイッターのフォロワーで絵を描く趣味の人もいた。
僕は1台のゲーム機の前においてある椅子に座り、手持ちのコインを投入しはじめた。
結果はすぐに出て、どうやら「当たり」のようだった。
係の人が僕に白い袋の束を持ってきた。
白い袋は3,4つほどの束になって、僕はそれを係の人からごそっと手に取った。
袋の中を見ると、そこには神社でもらうようなお守りやお札が入っていた。
さて、まだコインは余っている。
そうだ、コインは今日限りしか使えないから今のうちに使っておかないといけないことを忘れていた!
僕は大量のコインを競馬ゲームに投入した。
この馬に15枚、この馬には21枚、とにかく大量に賭ければ、たくさんの景品がもらえるに違いない。
段々とワクワクしてきた。