運転をしている。
A4に乗っているようだ。
ボーっとしながら運転している。
一般道、高速道路の高架下を走っている。
しかし、その道は工事中で工事用の資材があちこちに置いてある。
資材が道にはみ出していて邪魔だ。
とても走りにくくなっている。
こんな危険な道は走りたくないな。
そう思ってUターンしようとした時だった。
道からはみ出していた大きなガラクタ? 錆びた鉄くず? トレーラーの残骸のようなもの? に車が引っ掛かってしまった。
高く積んであったガラクタが崩れ落ちて、車に当たってしまい大破した。
かろうじて車は走るのだが、これはもう廃車だなとあきらめる。
車を降りて道を歩く。
一般人の自分が工事中のエリアを歩いていることに、工事の人たちが不審がっていた。
気にせず工事中の道を歩いて行くと、工事の人たちの詰め所のようなところに出た。
そこはまるで運動部の部室のような感じで狭くて暗い。
しかし、パソコン等も置いてあり、営業事務所のようにも見えた。
そこには数人ほど人がいたのだが、その中に、ディーラーの担当Mさんがいた。
Mさんは僕がどうしてここに来たかわかっていた。
「やっちゃいましたね」
そんな感じでMさんは僕を見て笑った。
そして、パソコンのモニタをこちらに向けて言った。
「じゃ、早速次の車を決めましょうか」
パソコンのモニタにはA1が写っていた。
「えっ、ここでですか!?」
あまりに準備が良すぎて笑ってしまった。
ところでMさんの立ち寄る場所は、ここだけじゃなかった。
ほかにも2カ所の立ち寄り先があるようだ。
でも、Mさんはディーラーの営業所ではなく、どうしてこんな場所にいるのだろう。
そう疑問に思うと答えが頭に浮かんだ。
敏腕営業マンだからノルマはとっくにこなして、それでこの詰め所でゲームしたり本を読んだりして遊んでいたのだ。
ふと外を見ると車がたくさん走っており、他の人もMさんから車を買えばいいのにと思った。
場面が変わった。
どこか旅館のような場所にいる。
畳の和室に座り、テーブルには日本料理のコースが並んでいる。
食事をしているようだ。
すると、突然見知らぬ人が部屋に入ってきた。
この部屋に料理を運びに来ていた仲居さんに何か言いたいことがあるようだった。
「この料理はプランにはいっているのか?」
「この料理もつくのか?」
自分の宿泊プランにどんな料理がつくのか確かめに来たようだ。
気持ちはわかるが、勝手に食事中の人の部屋に入ってきて料理を見に来るとは、とんでもなく図々しいやつだ。
しかし、なんとなく、お金持のようにも見えた。
お金を持っていても、常識のない人がいるんだなあと思った。
すると、「FAV32」という単語が頭に浮かんだ。
これは何だろうと疑問に思うと答えが頭に浮かんだ。
この辺りには、「FAV32」という領域があるのだ。
この領域に生息する人間は金持だろうと何だろうと性質が良くないらしいのだ。
人としての性質とは、人間性、モラル等である。