以前に住んでいた田舎の家にいる。
その家は、リフォームされていた。
とても自分好みに、仕上がっていた。
長い廊下があり、部屋もたくさんある。
たくさんの設備と、おしゃれなインテリア。
そうだ、思い出した、以前に(夢の中で)ここへ何度も来て、リフォームしたのだ。
しかも、まだリフォームの途中だ。
これからもっとよくしようと思っていた。
楽しみは無限に広がる。
幼い子供が欲しかったおもちゃをやっと買ってもらったような、そんな気持ちだ。
未来への期待。
この家は申し分はないのであるが、どこか荒れた雰囲気があった。
窓を見ると、外れかけていた。
ちょっと壁を押すと、その壁は外側に向かってバタッと倒れた。
壁がなくなり、晴れた田舎の庭園風景が目に入った。
しばらく来ないうちに家が荒れてしまった。
これじゃあだめだ、直さないといけない。