【夢日記】敏腕経営者と鉄道

駅に向かおうとしていたのか、家に帰ろうとしていたのか。

何をしようとしていたのかはわからないが、居酒屋のような場所に迷い込んだ。

早くここを出ないといけない。

 

居酒屋の住み込み宿舎のような、小汚い和風旅館のような建物。

障子でつながった和室。

障子を開けると小さな6畳くらいの和室があり、その和室の障子を開けると、また次の小さな和室が現れる。

障子を開けるたびに延々と和室が続き、各部屋には住み込みの店員の男女がいる。

居酒屋の制服だろうか、パジャマ代わりだろうか、着物のような服を着ていた。

 

しかし、そこにいる人のその雰囲気はIT業界の人たちのようだ。

しかもみんな僕が知っている人たちで、中には僕に気さくに話しかける人もいた。

明治時代、大正時代、その辺りの雰囲気。

しかも居酒屋の人たちなのに、現代のIT業界で出会った仲間たちにも思えたという謎。

 

次々と障子を開けていくと、突き当りの部屋だろうか、もう次の障子は無かった。

その突き当りには壁一面にカーテンのようなものがかけられており、なにやらモゾモゾ動いていた。

何だろうとカーテンを開けると男女がイチャイチャしていた。

 

「おい、ここを開けるのはダメだろ。それくらいわかるだろ」

 

そこにいたのは居酒屋スタッフのボスの男で、笑いながら注意された。

仕方なしに、次々と開けてきた障子の和室を逆にたどって行く。

住み込み宿舎を経由しては帰れないようだから外に出ることにする。

 

この居酒屋の正面の入り口に出た。

焼いた鶏肉の香りがする。

ここの居酒屋は大きな鳥のモモ肉を焼いた料理が名物で、とても繁盛しているようだ。

 

居酒屋の周りを見ると、寂れた街だ。

この居酒屋が繁盛している以外は、なにも無い街並みだった。

他にライバルがいないから繁盛しているのだろう。

 

その寂れた街並みを歩く。

住宅地図のような土地の区画図が頭に浮かぶ。

この周辺の土地の所有者は、すべて、この居酒屋のオーナーだった。

土地をすべて買占めたのか、相当儲かっているようだ。

だからライバルもいないのだ。

 

街並みの一角には和菓子屋があった。

透明なショーケースにキラキラ光るお菓子が飾られており、和菓子なのにおしゃれな印象。

この和菓子屋も居酒屋オーナーのお店らしく、かなり色んな店舗をたくさん展開しているようだ。

 

町を歩くと駅に出た。

これに乗って帰宅できそうだ。

 

駅の全体的な雰囲気的には京成電鉄っぽい。

どうも、この鉄道会社も先ほどの居酒屋オーナーの持ち主らしい。

儲かっているにも程がある。

 

改札前に出て、天井からぶら下がっている大きな路線図を見る。

すると、JRが通ってない辺鄙な土地に蜘蛛の巣のように線路が張り巡らされていた。

見たこともないような駅名ばかりだ。

 

しかし、路線図の中央辺りに「千葉」と書かれていたのを発見した。

千葉まで400円ほど。

千葉は大きなターミナル駅だから、ここまで来れば、JRに乗り換えて帰宅できるだろうと思った。

 

周りには高校生がたくさんいた。

恐ろしく不細工な女子高生が、あちらこちらにいて驚く。

近くに高校があるようだ。

 

路線図を見ていると、背の高い男子高校生がやってきて僕を押しのけて路線図を見始めた。

注意しても無視するので、思いっきりぶん殴ったが、僕のことが見えてなかったのか、そのまま改札を通って行ってしまった。

どんな顔したやつかと、高校生の顔をまじまじと見ると、ちょっとアホな子の顔をしていた。

 

とりあえず、電車に乗れば帰れそうだ。

ということがわかって安心する。

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