
見知らぬ街にいる。
ふと手元を見ると、10枚の大きな硬貨を持っていた。
直径15センチ、厚さは1センチくらいのシルバーの硬貨。
記念硬貨だろうか。
手で持ちきれなくて、地面に落としてしまいそうだ。
ふと横を見ると、なぜか隣には大谷翔平がいる。
しかもドジャーズのユニフォームを着ている。
大谷選手は、この町で何かを探しているようだった。
それは公衆電話だ。
なぜ公衆電話を探しているのか、その理由はわからない。
どこに電話をするつもりだろう?
僕は両手で大きな10枚の硬貨を持ちながら大谷選手と一緒に公衆電話を探す。
(夢から覚めてから思えば、この硬貨は公衆電話に使うための硬貨なのだろう)
大谷選手は小走りで街中をキョロキョロしながら公衆電話を探していた。
それを僕は後から追う。
しかし、ユニフォームを着た大谷選手は街中で非常に目立っているはずなのに、だれも気に留めない。
ニセモノだと思っているのだろうか。
大谷選手は(目立とうと思って)立ち入り禁止のロープをくぐろうとするが、足を引っかけて転んでしまった。
意外と大谷選手はどんくさい印象だ。
それでも周りは大谷選手に気が付かない。
僕は大谷選手に言った。
「公衆電話なんか探さなくても、どこでもいいからお店に入って『電話を貸してくれ』と言えば、大谷サンに電話を貸さない人はいないよ」
大谷選手はそれを聞いてそう思ったのか、小さな雑居ビルの1階にある駄菓子屋のような宿屋のようなお店に入った。
そこには、店主のおばちゃんと、大勢の子供たちがいた。
子供たちは(宿泊の?)お客さんのようだ。
すると、やっとのことで大谷選手はみんなに気が付いてもらったようだ。
おばちゃんはじめ子供たちも、とても喜んでいる。
そして、おばちゃんは、お店のカウンターに置いてある小さな緑色の公衆電話を大谷選手に使わせた。
子供たちは、大谷選手を見てとても驚き、サインをもらおうとしていた。
このあと大谷選手は無事に家に帰れるのだろうか。
街でパニックが起きなければいいが。