妖怪のような者たちがいる。
それらは人間または動物なのだが、その化身が妖怪となったものである。
その妖怪を家に持ち込む者がいる。
これはまずいと外に捨ててきても、また持ち込む者がいる。
家に持ち込まれた妖怪が、いわゆる運気を悪くする要因にもなる。
そのため、それらの妖怪=悪霊をすべて捕まえる必要がある。
そして、退治する必要がある。
ある時、家の中に散らばる妖怪を1カ所に集め、それらを退治しようとした。
妖怪もただやられるわけでなく、鎌や日本刀などで攻撃してくるのである。
それを避けつつ、妖怪を打ちのめさなければならない。
妖怪たちの数は多い。
そのため、色んな人に協力をしてもらいながら妖怪たちを退治する
が、あまりに多いので、いったん休憩をする。
あらかた片づけても、たいがい最後まで残っているのは首の妖怪である。
これが一番厄介なのだ。
これは犬や猫を持ち運ぶ時に使うようなケース(バリケンみたな檻)に閉じ込めてある。
なぜか首の妖怪だけは、なかなか退治できないのである。
風呂に入ろうと思って、いったん妖怪どもを人目に付かない場所に退避させた。
ところが、風呂に入ってるときに弟(?)がその首が入った妖怪を風呂に持ってきてしまった。
「バカ、何でそれを持ってきた! それは妖怪だ! 早く元の場所に戻せ! 風呂に持ってくるな!」
そう言ったものの、時はすでに遅し。
風呂の脇に置いてあるスチール棚に首だけの妖怪が入ったケースが置かれてしまった。
ケースの中を覗くと、そこには首の妖怪が入っているのだが、なぜかそれが見ているうちに猫に変わった。
「なんだ、猫か」