実家の居間らしき部屋にいる。
辺りを見回すが、母がいない。
しかし、なぜか亡くなった父がいる。
母はどこに行ったのかと弟に聞くが「知らない」と答えた。
でも、本当は居所を知っているのだとなんとなく感じた。
玄関にたくさんの荷物があったので、そこを探すと、なんと母は荷物の下敷きになっていた。
悲しみが襲った。
こんなことになったのは自分が悪いのか、それとも弟が悪いのか。
でも、もう遅いと思ってうなだれていると、母の姿が消えた。
再び弟に母の居所を聞くが、やはり「わからない」という。
どうしてわからないんだと思い、ぼくは少し腹が立った。
しばらくたって居間に行くと、なんと、そこにはテーブルと融合した母がいた。
ちょうど顔の真ん中あたりにテーブルが埋まっていた。
しかも笑っていた。
母に事情を聴くと、「こういうことはよくあることだ」と笑って父と話していた。
僕は「どうにかしてテーブルから脱出させるから」と母を安心させるために言う。
すると母は、「あまりに物質的なことを信じているとこういうことが起こるんだ」と言った。
この日に母からミカンが届いた。