仕事かプライベートかどちらだろうか。
観光地のようなにぎやかな駅にいる。
都会的な駅ではなく、田舎の駅。
なのににぎわっている。
デパ地下のような賑わい。
妻と旅行に来ているのかもしれない。
お腹が減ったので食べ物屋に立ち寄る。
妻は何も食べないようだ。
その店は駅の構内にあった。
雰囲気は和食の老舗のようで、婆さんとオバサンが店員だった。
ウナギ屋かと思ったけどなんとなく違う。
狭い店で販売カウンターしかない。
販売カウンターに立つと婆さんが謎の皿に乗った食べ物を差し出した。
その皿には2mmくらいうすく和風のスープが注がれていた。
そして真ん中にご飯が置かれ、そのお上にボイルされたエビが乗っていた。
おにぎりかと思ったが違うようだ。
御飯が固まってない。
むしろ、スープのせいでご飯はほぐされた感じになっている。
手で取ろうと思っても、ご飯がボロボロになって取れない。
当然、箸で救おうとしてもご飯がボロボロとこぼれる。
困ってしまい、婆さんに「どうやって食べるの?」と聞いても無視される。
無視かよ!
これじゃ食べることができないじゃないか!
腹が立った。
すると、会社員時代の同僚Yと鉢合わせした。
ここは同僚の実家のあたりのようだ。
Yは自分の自宅へ僕を案内した。
自宅は先ほどのお店の隣にあった。
まるで江戸時代の宿屋のような造りだ。
Yは今日はここへ泊って行けという。
部屋にはベッドが3つ並んでおり、1つは妻用(または夫婦用?)。
もう一つはYの家族用、もう一つはYのベッド。
他人の家族と同じ部屋にみんなで寝るのは嫌だなと思った。
Yは笑いながら「ここで寝て行け」というのだが、「やっぱり帰るわ」と言って部屋を出た。
すると、隣の部屋にYの妹がいた。
そして帰り際、ぼくに「くさー」とYの妹が言った。※ 「草」「w」の意味
何のことかと思ったら、「くさー」が帰りの挨拶のようだ。
目が覚めてから気が付いた。
あのボロボロおにぎりは、自分の手で丸めてくれという意味だったのだろう。