実家のリビングで(誰だかわからないが)3人ほどで食事をしていた。
リビングの中央にはコタツがあって、そこで食事、朝食をとっているようだった。
東側の棚の上にオーブントースターのようなものが置いてあった。
トースターといっても中は見えず、しかも宝箱のようなデザインで扉が鍵をかけられていた。
トースターで何かを調理していたようだ。
しばらくすると、トースターの隙間から煙がモクモクと吹き出してきた。
それを見て火事になると思った僕は、驚き焦って、早くトースターを止めるように強い口調で妻に言った。
とは言ったものの、オーブンの扉は固く閉ざされていて開きそうにない。
そこで閃いた僕は、妻に電源コードを切断するように言った。
ナイスアイデアだと思ったが、なぜか妻は何もせずにその様子を見ていた。
手にはカッターナイフを持っており、コードを切る準備はできているようだったが、何故だろう
ふと、コタツの方を見ると、母と誰だかよくわからない女(子供?)が並んで座って食事をしていた。
母は僕の慌てふためいた様子を見て、バカにするような感じで笑っていた。
何がおかしいのか聞くと、僕が放った『硫黄』という言葉が笑えたらしい。
そんなこと言ったかな?
母が意味の分からないことを言うので、だんだん腹が立ってくる。
すると今度は「腹を立てた時に『プチッ』という音が聞こえた」などと言って、さらにバカにしてくる。
まずます腹が立つ。
***
すると急激な恐怖の感情が沸き上がって、その恐怖で目が覚める。
誰かが自分の寝床の隣にいたので、誰だろうと思ったら能面のような顔が一瞬見えた。
ますます怖くなったが、再びすぐに眠りにつく。
寝ぼけているときは、こういうことは多々ある。
***
場面が変わって、どこかの会社のような場所にいる。
その雰囲気的にはCADのような図面を書くことを業務とする会社だ。
そこには仕事仲間のO氏がいて、僕とは別部署で別の仕事をしているようだ。
どうも超難関の仕事を受けていて、なかなか帰宅できないようだ。
O氏を横目に僕は家へ帰ろうとした。
しかし、会社にはまだ多くの社員が残っていて、帰宅することに大きな罪悪感を感じていた。
罪悪感を感じていたので、なんとか周りに気づかれずに会社から脱出しようとしていた。
すると、O氏が僕の前に現れた。
仕事が大変だと僕にグチる。
O氏のいる部署には、10個くらいのデスクが島のように向かい合って並べられており、何人かの社員が残業していた。
するとO氏は「これを見ろ」と言って自分のノートパソコンを指さした。
パソコンのモニタを見ると、どうも彼はさらに特殊で難関である別の問題にぶち当たっていた。
しかい、話を聞くうちに、そんなに大きな問題でもないことが分かってきた。
そこで、一通りO氏の話を聞いて同情しつつも、僕はオフィスを出た。
会社の駐車場はとても広大だった。
RPGのマップのようなイメージが浮かんできた。
駐車場の北側から出る場合には、高い崖を車で登っていかなければならなかった。
そこを車で登ると国道のような広い道があるのだが、なかなか崖を登る車は少ない。
僕もやはりその崖を車で登ることができなかった。
仕方なく崖の前でたたずんでいると、どこからともなく脱出の方法が頭に浮かんでくる。
が、その方法を使っても、多くの社員が脱出できないことも、なんとなく頭に浮かんでくる。
トラップだろうか?
すると数人の社員たちが帰宅のため駐車場に現れた。
一部の社員は慣れているのか、車で崖を登っていく。
すると、崖が登れずに呆然としている僕に、クライアントのS氏のような顔をした社員がアドバイスをくれた。
駐車場の東には「クロエ?」と「〇〇〇?」とかなんとかいうカタカナ3文字の地名の場所が二か所あるそうだ。
その二つの場所の中間辺りに駐車場の出口があると言うのだ。
さっそく車で行ってみると、そこにはお城があった。
お城には、おとぎ話の魔女?いや、女王様のような恰好をしている若い女がいて、彼女が一人でその場を取り仕切っていた。
優しそうで美人の女だ。
どうも、この城はテーマパークのアトラクションのようだ。
お城の中にあるいろんなヒントを元に、謎を解いて城から脱出する仕組みのようだ。
なぜかそばには妻がいた。
二人で城から脱出するゲームをやろうということになった。
アトラクションの入り口は黒い幕が垂れ下がっており、先が見えなくなっていた。
その幕をくぐると、ファンシーな部屋に出て、その床にはおもちゃや小物がいっぱい落ちていた。
小物をよく見ると、木彫りのものが多いが、硬貨などの貴重なものも落ちていた。
どうも床にちらばっている小物がヒントになっているようで、可能な限り拾い集める必要があった。
しかも、それらは自由に持ち帰っても良いことになっていたのだから、拾わないわけにはいかない。
広々したファンシーでメルヘンな部屋がいくつもあって、それらの部屋に落ちているヒントを拾い集めていく。
しかし、ゴールが見えない。
そこでお城の北の方へ行ってみることにした。
すると、女性の声でアナウンスが流れた。
「北朝(ほくちょう)の方にはなにもないと言われていたのですが、そこには出口に通じる道があったのです!」
アナウンスを聞いて、やっとゴールだと喜んだ。
出口には女王様が笑顔で待っていた。
「お姫様の目はみつかったかな?」
女王様は謎の木彫りの人型(人の形をした人形?)を僕らに差し出した。
その木彫りの人型が「お姫様」のようだ。
よく見ると、木で彫られたお姫様の目の部分はくりぬかれてなにも無かった。
どうも、お姫様の目玉を見つけて拾い集めたらクリアできるようだ。
ふと、それを城の中で拾った気がしたのでポケットを探ると、ガラスでできたドーナツ状のものと、ビー玉のようなものが見つかった。
お姫様の目にそれらを合わせて見るが、どうも違うようだ。
チャンスは何度でもあった。
そこでもう一回、僕らは入り口にまわり、城の中のアトラクションを進んだ。
黒い幕をくぐっていく。
再びファンシーでメルヘンな部屋にやってきた。
城に訪れた多くの客はもう既にクリアしており、床に落ちているヒントの小物の数もかなり減ってきていた。
もう姫の目玉は見つからないかもしれない。
そう思ったら妻が「せっかくだから高価そうなものだけでも拾っていこうよ」と言った。
でも僕は面倒くさいので「いいよ」と言うと、妻はムッとした顔をして黙々と床に落ちている小物や硬貨を拾い集めていた。