何人かの人たちと一緒にいる。
あまり居心地がよくない。
なぜなら、僕は周りから批判されているような気になっていたからだ。
何を批判されているのかはわからない。
非常に些細なことなのだが、周りからすれば格好の攻撃材料なのだ。
でも、僕はそのような仕打ちには徐々に慣れてきていた。
昔だったら打ちのめされていただろう。
でも、今は違う。
「あぁ、そうですか」
とでも言わんばかりに堂々としている。
ふと気が付くと、集団とコンクリートでできた小高い丘?山?に登っていた。
僕は手に持っていたペットボトルの水を前を歩いていた人の足元にこぼしてしまった。
「しまった」
と思ったら、目を歩いていた人が大きな声で騒ぎ立てた。
「いやだ~、足が濡れてるぅ~」
なんとなくクライアントのMKさんのような気がした。
やってしまった!
どうしようかとあたふたしていると、崖のところに小さな子供が立っているのが見えた。
3歳くらいの男の子だ。
何をしているのだろう?
崖の近くにまで歩いて行くと、10Mくらいある擁壁の端っこにその子供は立っていた。
すると、その子供は足を滑らせて崖から落ちてしまった。
子供は頭から落ちて、ゴツンと大きな岩が地面に落ちるような音がした。
きっと即死だろう。
その様子を見た他の人たちは騒ぎ始めた。
でも、これじゃあまるで僕が子供を崖から落としたみたいだ。
案の定、周りの人は僕を疑っていた。
なんだか、もうウンザリとしてきた。
僕は何も言い訳をすることもなく、そこに立っていた。