駅で電車を待っている。
大勢の人たち。
でもどこか同じ匂いがする人たち。
彼らとと同じ目的地に行くようだ。
亡命?
どこかから逃げようとしているだろうか、脱出しようとしているのか?
いや、顔の表情を見ると楽しそうだ。
ただレジャーに行くようにも見える。
修学旅行?
とにかく電車に乗り遅れないようにしなければならない。
この電車はよく乗る電車だ。
前にも何度か乗ったことがある。
そのたびにスケジュールを気にする。
目的地に着くと、僕は空を飛べるようで、仲間を助けるためにあちこち飛び回っていた。
電車に乗る必要はなかった。
どうして空を飛んでいるのだろう?
どうやら仲間が欲しいものを調達したり、必要な情報を仕入れたりするためのようだ。
仲間のために飛んでいたのだ。
しかし、なぜ僕は飛べるのだろう。
そうだ、パーマンセットみたいにマスクとマントを持っていて、そのマントで飛べるのだ。笑
割と自由自在に飛べる。
ホテル三日月だろうか、大きな高層宿泊施設をまたぐように飛ぶ。
勝浦? 館山あたりにある海沿いのホテル三日月。
その背後に綺麗な海が見える。
夜の海。
ふと仲間が気になる。
どうも仲間が困っているようだ。
仲間の元に行くと、そこには三人の男がいた。
二人は僕の仲間で、陽気な二人だ。
中学の頃の友達のようにも見える。
もう一人は見たような顔。
誰だ?
俳優だ。
この顔、誰だっけ?
あの、女性マッサージ師に強制わいせつして捕まった俳優のようにも見えるし、高橋克典にも見える。
背が高くてひょろっとした俳優だ。
僕らは四人で海で遊ぼうとしていたようだ。
電車をおりて、ホテル三日月の部屋に荷物を置いて、1階にあるスーパーで食料調達。
さあこれから海でバーベキューだ!
みんなで遊ぼう!
楽しみだ!
ところが急に高橋克典が腹痛に襲われる。
なんだよ、これから遊びに行くってい言うのに!
と思ったらスーパーの前でうなりはじめる。
心配した仲間の二人が高橋克典に助言をした。
「トイレに行きたいならスーパーの前でしてしまえ」
おい、それはまずいだろ!
そう思ったが仲間が介抱しつつ、スーパーの前でズボンを下ろして大きい方をしてしまった。
仲間はめちゃくちゃウケている。
大爆笑だ。
終いにはクソを投げ合ったりしていて最悪だ。
バカだ、こいつら。
僕はたまらずに、空を飛んでその場を離れた。
逃げたわけではなく、彼らを海に連れて行って綺麗にしなきゃと咄嗟に思ったのだ。
再び空を飛んで周辺に海はないか探す。
ホテルを飛び超えて高い空から地上を眺めると海が見えた。
そうか、あの海で遊ぶつもりだったんだ。
でも、仕方ない、あの海でこの汚い連中を洗うしかない。
あそこまで誘導しよう。
でも、面倒くさいな、あの三人、何を考えているのか……。