修学旅行に来ていた。
宿舎だろうか、平屋の木の香りのする長細い建物の中から窓越しに外を見ている。
窓の外には人が並んでいた。
何故かわからないが、何かを待って並んでいる人たちをずっと見ている。
自分も建物の外に出て、建物の裏の方に回ると二人の女が並んでいた。
すると、一人の女が踊りを踊り始めた。
何の踊りかはわからないが、メキシカンな感じだ。
もう一人の女はニヤニヤしながらこちらに近づいてくる。
顔の色が白黒で、その雰囲気はかなり異様で怪しかった。
なんだろう思っていると口が触れあい、その瞬間に麻酔のように唇がマヒして動かなくなった。
「しまった、やられた!」
僕は何か毒のようなものを盛られたのかもしれなかった。
と、不安に思っていたらガルベス(という乱暴者の友達)がだまし討ちに遭った自分を見て笑っていた。
「ははは、なにやってんだよ、ちょっと俺にもやってみろよ。」
ガルベスが笑いながら近づいてきて(その麻痺の技を)試しに俺にかけてみろと、無理やり顔を近づけてくる。
「やめろっ!」
結局、酷く残念な結果となり衝撃を隠せない自分……。苦笑
これはどうもレイキのようなオカルティックな「技」の伝授なのだろうか。
そして、その技を持つものは人や何かを引き寄せる超能力が生まれる。
ガルベスは綾瀬はるかが好きらしい。
するといきなり綾瀬はるかが現れた。
「おい、あまり調子に乗るなよ……。」
僕がそう言いかけた時、時すでに遅し、ガルベスはニヤニヤして麻痺の成分を薬品のようにして箱に梱包し始めた。
僕は場所を変えた。
そこには怪しいビジネスマンのオッサンがいた。
何者かわからず警戒するが、周りの人とのやり取りを見る限り、良い人そうだとわかった。
恐る恐る名前を聞くと、「メル」さんと呼んでくれとのこと。
本名があることがわかったが、この呼び方が好きなようだ。
すると、メルさんが手に持っていた薬の束を捨ててしまった。
何の薬かはわからないが、まだ使えそうだし、もったいなく思った、
メルさんが見てない隙に僕はその薬を拾い、引き出しにしまおうとした。
すると、どこからともなくこんな声が聞こえてきた。
「薬どころではないぞ、パニックがこれから始まるんだ。」
そうだ、パニックだ、これから始まるんだった。
忘れてたよ、どうしよう……。