自宅のような自宅でない場所のソファに座っている。
ソファの横に2,3匹のハエが飛んでいた。
ハエが外から入ってきた様子もないので、家の中になにか腐敗したものがあるのでは?
そう思って隣のキッチンに行くと、空間が黒くなるくらいの大量のハエがブンブンと飛びまわっていた。
床にはウジもわいており、とんでもないことになっていた。
ちなみに、あまり気持ち悪さはなかった。
こいつらを退治しなければならない。
そう思ってホームセンターに行こうとするが、車をどこかに置き忘れてしまって、どこにも行けない状態だ。
車を置き忘れたのは、祖母(父方の母)の住んでいるあたりのようだ。
とりあえず、誰かの車に乗せてもらおうと思いついた。
部屋の外に出ると倉庫のような場所でバーベキューをしている人たちがいた。
そこには弟もいた。
妻もいるような気がした。
ほかにも十数人の人たちがいた。
みんな僕の知り合いのようだが、誰が誰だかわからない。
とりあえずホームセンターに行くために、誰かの車に乗せてもらわなければならない。
誰か車を持っている人はいないかと見渡すが、誰の車も近くには置いてない様子。
すると、誰かが「車をとってくる」と言い出した。
他にも何人かの人が車をとってくると言い出した。
みんな、ここから移動するようだ。
十数人いるうちの何人かが代表して車をとってくることになった。
各自便乗して乗り合って移動しようということになった。
そのうち何台か車がやってきて、みんなそれに乗ってどこかにってしまう。
自分も誰かの車に便乗させてもらおうとするが、たまたま近くにいた車の運転手が苦手な人だった。
「この人の車には乗りたくないな」
そう思って躊躇した。
でも、その苦手な相手は別に僕のことを嫌ってないようだ。
ただ自分が一方的に嫌いなだけのようだ。
でも、我慢して乗ろうと決意した時には既に一台も車がなかった。
みんな、車でどこかに行ってしまった。
途方に暮れていると、何らかの映画のワンシーンが見えてきた。
クラシックなグリーンの高級外車(リムジン)が見える。
空には色とりどりの風船がたくさん飛んでおり、西洋のお祭りのような雰囲気だ。
西欧の女性とその娘らしき幼い女の子がクラシックな高級外車の横でニコニコしている。
すると、彼女らのもとに見知らぬ老紳士が近づいてきた。
老紳士は二人を誘い出して冒険に行くようだ。
そんな映画があったなあと懐かしくなる。
さて、僕以外のほかのみんなは先に車でどこかへ行ってしまった。
車が無いのであきらめて歩いていくしかない。
歩いて坂を上ると、そこは、どこかの観光地のような石畳の道が現れた。
日本のような、外国のような……。
すると後ろから大学時代の(自然保護研究会的なサークルの)先輩がやってきた。
「ここを歩くのか、大変そうだな、一緒に行こう」
そう言って僕が持っていた重いバッグの取っ手を一緒に持ってくれた。
こんな先輩いたかな?
そう思って顔を見ると、逆三角形の輪郭の優しそうな顔をした人物だが、誰だか分らなかった。
その隣には大学の先輩らしき人がもう一人いて笑顔で歩いているが、やっぱり誰だか分らなかった。
とりあえず、一緒に歩く。
歩くと砂漠みたいな場所に出た。
起伏の多い砂漠だ。
山になった砂漠を超えると、砂漠の真ん中に異様な小屋がポツンとあった。
そこの庭先には、虹色にキラキラ輝くたくさんのオブジェが山のように積んであった。
売り物のようだ。
オブジェの種類は2種類あった。
手前に積んであるオブジェをまじまじと見ると、コインを大きくしたような形。
そこには、アザラシなど動物の絵が描かれていた。
たくさんの色を使って描いてあり、虹色にキラキラと輝いている。
もう一つのオブジェは、ビニールでできた「起き上がりこぼし」のようだ。
しかし、それにもアザラシなど動物の絵が描かれており虹色にキラキラと光を放っていた。
積み上げられたオブジェと、小屋のあいだ辺り店番らしき生き物がいた。
起き上がりこぼしに手が生えたような生き物で、やはり七色にキラキラと輝いていた。
人間ではなかった。
妖怪だろうか。
大学の先輩がこれを見て、「〇〇の作品はやっぱりいいよね」と言った。
フランスの有名なアーチストのようだ。
とてもキラキラと綺麗だし、あざらしの絵が描いてあるし、これを妻にお土産として買っていこうか迷った。
「でも、いま買わなくても、また今度、妻と二人でここに来ればいいか」
そう思いながら、ボーっとオブジェを眺めていた。