通学路にいる。
でも今まで見たことのない道。
車道の両脇に歩道がある。
歩道は2Mくらいで人が二人並んで歩けるくらいの幅。
ところで、なにか仕事に関係する言葉。
格言のような言葉がいくつかあった。
その言葉がなんで、なにを意味するかはわからない。(正確には忘れた)
しかし、その言葉の確証はおよそ取られている。
事実であると証明されているということだ。
だから安心してその言葉を使って良い。
ふと気が付くと小さな部屋にいた。
何もない部屋。
そこには妻がいた。
そして妻の後ろに男の子が立っていた。
甥っ子に見えたが、顔が違う。
その子供に「〇〇丸」というあだ名をつけた。
その子供は照れていたが、そのあだ名が嫌ではなかったようだ。
すると再び通学路に戻った。
歩いて行くと駅があった。
駅から人がたくさん出てきた。
そのうちの一人に高校時代の同級生Iがいた。
Iは特に何も言うことはなく、当然のように僕と一緒に帰宅をはじめた。
ぼくは戸惑ったが、とりあえず並んで帰宅する。
歩いていると、Iの腕が背中やらお腹に当たった。
おかしいなと思ったら、Iは大きなコートを着ていた。
そのコートがものすごく大きくて、二人がすっぽりおさまっていたのだ。
つまり、1つのでかいコートを二人で着ていた。
状況を理解しないまま通学路を歩くと自転車が歩道に置いてあった。
自転車は民家のブロック塀にチェーンで繋いであった。
歩道にはみ出て、邪魔な自転車だ。
そう思って自転車を避けて通ろうと思ったら、Iがその自転車の前で止まり、自転車をいじりはじめた。
何をする気だろうと思ったら、チェーンを外したので、自分の自転車だったようだ。
通学用の自転車をこんなところに停めていたのだ。
ところが、自転車を外した直後、ブロック塀がぐらぐらと揺れ始めた。
触ってみたら、とても薄いブロック塀で、今にも倒れそうなくらい弱々しいものだった。
このまま手を離したら間違いなくブロック塀は倒れる。
でも、手を離さないと帰宅できない。
已む無く手を離したら、予想通り、ブロック塀がばたりと倒れた。
幸いなことに、ブロック塀の最上段だけが倒れただけだった。
仕方ないのでスルーして、Iと帰宅しようとすると、塀の向こうからオッサンとオバサンが出てきた。
オバサンは何も言わなかったが、オッサンがこっちを見てにらんでいる。
「どうしてくれるんだ!」
ブロック塀を倒したことを怒っているようだった。
「ここを利用する時のルールを覚えているだろうな?」
オッサンはそう言って僕らを問い詰めた。
しかし、僕はルールなど知らない。
Iはそれを知っていそうだったが、ただ困った顔をして黙っていた。
とはいえ、Iは自転車をただ置いていただけだし、ルールがあったとしても悪くない。
なぜなら、最初から塀はグラグラしていたからだ。
しかも、鉄筋だって入ってないじゃないか。
そのことをオッサンに指摘し、こちらには落ち度がないことを伝えた。
それに例の格言のような言葉たちも確証を得られているから、何も問題がないのだ。