
駅のプラットフォームにいる。
電車を待っている。
大阪に行く電車のようだ。
どこの駅だろう?
周りの景色がわからないから、何駅かもわからない。
屋根もない、ベンチもない、すっきりとした駅だ。
すると電車が駅にやって来た。
目的地のプレートはないが、大阪行きだということが分かった。
しかし、各車両は満席だ。
先頭車両から順番に車両の中を見ていく。
次の車両も、また次の車両も満員。
「乗れないじゃないか!」
仕方なく混雑した車両に乗り込んだ。
乗り込んだ車両は妙な座席の配置だった。
車両の両サイドに椅子があるのだが、「ひな壇」のようになっている。
ひな壇は二段で、下の段に座った人が席をたった。
すかさず、そこに座る。
しかし、この電車に乗っても目的地に行けないような気がした。
車両を間違えたようだ。
先頭車両でないといけないらしい。
先頭車両は同じ大阪でも大阪大学のようだ
でも仕方がない。
乗るしかないのだ。
大阪方面に向かえばいいのだ。
死んだ人が安心するには、電車で大阪辺りまで行くのが最も良い。
大阪辺りで死んだのだから、その辺りで降りるのが死んだ人にとってもっとも好都合なのだ。
その方が成仏するのである。