とても古い時代のようだ。
日本ではなくて外国。
ロビンマスクのような騎士がいるような時代。
恐らく中世ヨーロッパのお城にいる。
戦争の時代かもしれない。
まさに騎士の格好をしている。
鎧を身にまとっている。
そして仮眠をしているようだ。
すると、後ろから誰かの声が聞こえた。
「月夜に一輪の仲間が・・・」
一輪の仲間?
日本語として変だ。
もう一度その言葉を頭の中で再生すると、
「月夜に一輪の花が・・・」
と聞こえた。
ふと振り返ると、もう一人騎士がいた。
それは女だった。
最初は妻だと思った。
しかし、雰囲気からして妻ではないようだ。
「月夜に一輪の花が・・・」
その言葉は、一種の合言葉のようだった。
そのフレーズは、まさにお互いがお互いであることを確認するためのものである。
暗黙の了解のようなものだ。
夜のお城の通路は坂のようになっており、その通路を滑るように降りた。
共に戦うのである。