南国だろうか、東南アジアっぽい雰囲気だ。
お店みたいなところ、土産物屋にいる。
そこで民芸品を作っていた。
他にも原住民の職人が周りにたくさんいた。
その民芸品は、赤茶色い粘土で作られた人形である。
二人の原住民が何か大きなものを運ぶ様子の人形だ。
途中まで作ったが、テーブルに置くと、足が安定しなかった。
すると、行商の原住民が近くにやってきて言った。
「この人形を作る時は先に足の部分を安定させると良いんだよ」
アドバイスをしてきたのだ。
いやいや、そんなことくらいわかっている!
少しムッときて、無視したら、その行商はどこかに行ってしまった。
ふと横を見ると、同じように民芸品を作っているサラリーマン時代の同僚Yがいた。
「なんだあいつは?レル人か?」
と、Yが言った。
「レル語だからってレル人とは限らないよ」
僕がそう返すと、Yは黙っていた
「レル」が気になって朝起きてネットで調べた。
すると、「レル」または「リル」「リール」は北欧神話(アイルランド神話)に出てくる海の神様だった。
実はYは北欧神話が好きだと過去に話していたことがあったが、ただ単に北欧神話が好きだと言っていただけで、ここまで細かい話をしたことはない。
もちろん、レルという神様のことを今日夢を見てネットで調べるまで僕は知らなかった。
ところで、レルは海の神の名とのことだが、夢ではレル人、レル語という単語が出てきた。
レル語、レル人、ということはレルという民族がいた?
そのレル人の神がレルなのかもしれない。
「レル人」など多分いないと思うのだが、もしかしたらレルと呼ばれる民族が本当にいたのかも?と思った。
ちなみにレルが海の神だとすれば、夢の中の行商はアイルランドから東南アジアまで海を越えてやって来たレル人かもしれない。
なかなか面白い現実との一致だ。