実家のようなところにいる。
でも実家ではない。
誰か他人の家。
なぜか、その家に住むことになる。
誰かが用意してくれた家。
(数年おつきあいがない)クライアントT氏にそっくりな人物がすべて手配したようだ。
誰だろう?
すると、T氏はその家に一人の男を送り込んだ。
妙な印象の外国人っぽい長髪の男だった。
その男は俳優の黒田勇樹のような顔をしていた。
ナヨナヨしていて正直、気持ちが悪い男だと思った。
すると、僕の体を触り始めたので、さっと逃げた。
T氏が言うには、これはお互いの役割なのだという。
黒田勇樹のようなやつに触られる役割とはなんだ?
ただ、男は体を触ってくるだけだった。
どうも、これは修行のようだ。
妻も一緒にいる。
いや、妻は妻の感じがするだけで妻ではない。
中の良い女性。
自分も恐らく女性なのだろう。
女性ばかりの寺院のような場所にいるようだ。
そこには、他にも何人か修行にやってきた人がいた。
お寺なのか、どこかの新興宗教なのか、独特の雰囲気を持った寺院だ。
本堂みたいなところにお供えの祭壇があった。
そこに近づくと、霊能力が使えるようになり、実際、目の前に色んな人が見えてきた。
見えた人たちが誰なのかは、わからない。
どうも、この寺院では自分を含めて修行者たちを覚醒させることが目的のようだ。
とくに僕が覚醒するのが重要なのだということで、そのために、みんなが集まってくる。
結局、何日間もそこにずっといるようだ。
そのうち、かなりいろいろ見えるようになってきた。
すると、修行のストレスからか、サイドの髪の毛が剥げてしまった。
「そのうち生えるよ」
同じ修行をしている若い女性が笑いながら言った。
寺院の外を出ると、どこかで見たような田舎の風景だった。