地震予知のアラートのシステム開発をしていた。
そのアラートは事前予知アラートと事後報告アラートの区別がつかなかった。
システムのテストを行う。
アラートが鳴った。
これは既に起こった地震なのか、予知なのか、その法則を見つけつつあった。
予知アラートの場合は事後報告アラートよりもアラート時間が長い。
その法則さえわかれば地震予知が可能である。
場面が変わって、近所の幼馴染のH君。
いや、H君の子供?
しかし、H君は結婚すらしてないので子供がいるわけない。
それでもここにいるのは、H君の子供のようだ。
彼は僕の家に遊びに来て悪さをはじめる。
僕はそれを注意するのだが、一向に聞く耳を持たない。
すると僕の親が出てきて、彼が悪さをした後の家の荒れ具合を見て困った顔をする。
H君の子供は大人の前では良い格好をするタイプの子だ。
この性格は見事に親(H君)譲りだ。
H君も小学校時代は大人と女子の前だけ良い格好(他人のせい)をする典型的な格好つけタイプだったのだ。
H君の子供は見事に悪さを僕になすり付けて、家に帰っていった。
僕は実家で母親と、もう一人誰かと一緒にいた。
大学の友人Uの弟だろうか。
にしては若すぎるが…誰だろう?
Uの弟の携帯の忘れ物だろうか?
スマホの裏面には「iPhone +Plus」と書かれている。
忘れ物を知らせてやらないといけないな。
と思いつつ、実家の台所の床をはがすと、妙な生き物が出てくる。
なんだこれは?
掘り返すと子ブタのようだ…。
子ブタは冬眠していたのか、掘り返したとたんに元気になり実家の家の中を走り回った。
これは厄介だ、はやくなんとかしないと家の中が泥だらけでめちゃくちゃだ。
家じゅうの部屋と部屋をつなぐドアを開けたり閉めたりして、子ブタを玄関まで誘い出した。
玄関までやってきたタイミングを見計らって、僕は玄関の扉を素早く開けた。
すると、子ブタは外に猛然と走りだしてどこかへ行ってしまった。
僕の実家の前の牧草地でぐるぐると走り回っている子ブタの姿を、僕は実家のリビングから眺めた。
実家の向かいの土地は今は住宅が何軒か建っているが、ウン十年前は牧草地で広場だったのだ。
走り回っている子ブタを見ると、なにか様子がおかしい。
どうも子ブタから3か所ほど血が噴き出しているようだ。
台所からブタを掘り出した時、確かに3か所くらい傷があったことを思い出した。
子ブタの近くを走り回っていた誰かの飼い犬が子ブタを襲ったのかもしれない。
子ブタを放してやったのはいいけど、命はもう長くないかもしれないな。
そう思ったら気になってきて、僕は子ブタの安否を確認するため外へ出た。
すると、子ブタは牧草地で先ほどの誰かの飼い犬、そしてたくさんの人々に囲まれていた。
そこには見たことのないオッサンが子ブタを世話していた。
本当は実家の台所にいた子ブタを、見ず知らずの人が世話するのを見て、僕は少し嫉妬した。
僕はオッサンに、その子ブタは本当は僕の家にいたことを知らせた。
笑顔でそう伝えた瞬間、オッサンの顔が曇った。
子ブタを取り返しに来たと思ったのだろうか。
僕は、子ブタを自然に逃がしたことを伝えた。
そして、子ブタには傷が3か所あるはずだから注意してねと伝えた。
それでもオッサンの顔は曇ったままだった。
僕は複雑な心境で実家に戻った。
実家の玄関に入る前、ふとスマホを見るとクライアントNN氏のメモが書いてあった。
週明けの仕事のアポのことを思い出した。
実家の玄関を開けて中に入ると、先ほど台所に忘れてあったスマホの持ち主に連絡を取らなければいけないことを思い出した。
しかし、連絡を取るにも僕のスマホもない!?
どこだろう!?
さっき玄関に入る前には手に持っていたのに!?
妻に聞いてもわからないから、いつものスマホを探すツールを使うように頼んだ。
でも、妻はそれを使おうとしないので、僕は妻に腹を立てた。
その時、妻が僕の携帯に電話をしたら部屋のどこかで着信音が鳴った。
僕のスマホが見つかった。
僕は台所で、母に知らない顔のオッサンがいたことを話した。
(よくよく思い出すと、プロレーサーの脇阪寿一氏に似ていた。)
母が言うには、この近所も家がどんどん増えて、知らない人がたくさん増えたとのこと。
そして、引っ越してきた人たちがどんどん死んでいるとのこと。