どこだかわからないが、誰かの部屋にいる。
そこにはマッサージチェアが2つあって、どちらも椅子として利用されていた。
片方のマッサージチェアに僕が座り、そのすぐ正面に向かい合うマッサージチェアに妻らしき人が座っていた。
妻が言った。
「(せっかくのマッサージチェアを椅子として使うだけなんて)もったいないよね」
そう言って妻は、マッサージチェアのスイッチを久しぶりに入れた。
しかし、マッサージチェアの上には(何か良くわからないが)障害物が置いてあった。
この状態でマッサージチェアを動かすと怪我をしかねない。
心配しながら見ていると、案の定、マッサージチェアが暴走して、妻がマッサージチェアの背もたれと座面の間にある隙間に挟まれてしまった。
挟まれてしまったというか、吸い込まれてしまった。
これはまずいと思ってマッサージチェアの電源を切ろうとするが、なかなか止まらない。
何度かスイッチを押して、やっとのこと止まった。
目には涙があふれている。
もう終わりだ……。
半ばあきらめつつも妻をマッサージチェアの隙間から引っ張り出した。
なんと、妻は無事だった。
痛いところはないか、ケガはないか聞くが、妻は何も言わず横になりぐったりしている。
どうしたのだろうと表情を見ると、妻ではなく、高校時代の同級生Nになっていた。
おかしいと思って顔をよく見たが、今度は誰だかわからなかった。
その日は家電量販店で(買うつもりはないが)マッサージチェアを見たので、この夢を見たのだろう。