学校の教室にいた。
教室には留学生たちがたくさん座っていた。
僕が行ってる大学は留学生が多い。
人種まではわからないが、みんな一様に陽気だった。
僕は留学生の一人のP君と漫才をやることになった。
P君は僕が大学時代にサークルで知り合った韓国の留学生だ。
いつも笑顔でニコニコして、キャンパスで会えば挨拶してくれる。
もちろん反日ではない。笑
もう何週間も漫才の練習を重ねた。
そこそこネタは面白いから、留学生相手だが少しはウケるはずだ。
そう思っていたけど、予想外の事態が発生した。
ぜんぜんウケない……。
いや、そもそも留学生たちは僕たちの漫才を聞いてないのだ。苦笑
ガヤガヤと騒いで、みな勝手に雑談を楽しんでいた。
こっちを振り向かせようと思って大声を出すのだけれど、大きな声が出ない。
子供の頃は大きく高い声が出たのに、どうしたんだろう、何故声が出ないんだろう。
すると、次第に覚えたネタを忘れていたことに気がついた。
しまった次に何をしゃべるか忘れてしまった、しかも声も出ない。
歯がゆい思い。
最後の方になって、最初から聞いてくれる幾人かの留学生が感想を教えてくれた。
「面白い」とのこと。
でも納得がいかない。
準備不足だったなあ、もう少しうまくやれたなあ。