大学のサークルだろうか。
広くてきれいな部室のような場所にいる。
いや、一軒家のようにも見える。
そして、そこには3人の男女がいた。
女が一人で男が二人いる。
三人とも若いが、誰だかわからない。
そこに住んでいるようにも見える。
三人は仲良さそうに話をしている。
何の話をしているかわからない。
仕事の話だろうか、なにか事務的な話のような気もする。
三人は三角関係のような間柄だが、バランスが取れていた。
これでいいと三人が思っていた。
しかし、あるとき一人の男がこの状態を気に入らないと思い始めた。
女を独占したいと思い始めたのだ。
しかし、それを言い出すことで今の関係が終わるかもしれない。
それに、独占したところで自分一人で何ができるだろうか。
いつも三人で一緒だったから、ここまで楽しくやれたのだ。
男は二階にある個室にこもって自分の机に向かった。
机の上の蛍光灯をつけると白い光が机の上を照らした。
漏れた白い光が床に落ちていた雑誌を浮かび上がらせた。
何か雑誌にヒントがないだろうか。
雑誌を手に取って机の上に置いた。
表紙に書かれた見出しを読むが、ヒントのようなものは書かれていなかった。
机に向いながら、どうすることもできない状態を思い悩んでいた。