
見知らぬ女がいた。
しかし、その女はチンピラのような若い男を一人、いや二人だろうか?連れていた。
女は自分の部屋をアルカトラズの刑務所のようにしたいと言っていた。
女はチンピラのような若い男に洗脳されているようだ。
結果として、とんでもなく間違った方向に進んでいるな……、と思った。
すると、女は都内?のどこかわからない方向へ進んでいった。
僕は女とは異なる方向へ進むことにした。
どうやら旅行にきているようだ。
日本のようだが、どこだかわからない。
都内のような感じもするが、雰囲気としては田舎の観光地にある住宅地。
どこかに向かっているようだ。
帰宅しようとしているのかもしれない。
スマホを見て、道を確かめながら移動している。
すると、スマホが突然、日本の伝統芸能の動画に切り替わった。
真っ白い顔をした、または真っ白な仮面をかぶっている着物を着た役者が躍っている。
役者の髪はとても長く、その長い髪を体を回転させてぐるぐると振り回している。
そのシーンは(夢から覚めた後に冷静になれば歌舞伎や能のシーンなのだろうと思うのだが)、とても不気味で怖いものだった。
例えていうなら、イスラム過激派が人質を暗殺するようなシーンくらいの不気味さだ。
気味が悪いなと思って辺りを見まわす。
すると、そのシーンは、周りにいた複数の人のスマホにも映し出されたようだ。
驚いて怖がってスマホを放り投げる人もいた。
それは、ある地点を通ると必ず再生されるように仕組まれているようだ。
めげずに先を急ぐ。
松の木が道のわきに並んでいる。
見慣れた懐かしい街並みだが、どこなのかわからない。
幼いころ、いや前世のような感じもする。
すると、こんな声が聞こえた。
「ありがとう、旅は常に安住とともにある」
ジーンときた。
とても感動をあたえる言葉だ。
夢から覚めて言葉の意味を考えたが、よくわからなかった。
なぜ夢の中で感動したのだろう?
そもそも旅と安住は矛盾する。
しかし、安住があるからこそ、旅というものが成り立つともいえる。
よく「安住の地を求めて旅に出る」というが、そうではないということか。
深いというか、とても面白い夢だなと思った。