暗い部屋にいる。
小さくて狭くて暗い部屋。
どうも今は夜のようだ。
この家はテラスハウスのような造りになっていた。
いわゆる、メゾネットタイプになっている。
昔、親戚のおじさんが住んでいた古くて狭い市営住宅のような印象だ。
というか、まさに、そこにいる。
僕はそこで仕事していた。
近くに妻もいる。
もう一人誰かがいるのだが、誰なのかわからない
部屋の小さな窓から外を見ると、人がたくさん並んで歩いていた。
何のために並んで歩いているのかはわからない。
どこか遠くに集団で旅に行くような、そんな雰囲気だ。
すると、その人の列の中に、クライアントのO氏がいるのを見つけた。
どうしてこんなところにいるのだろう!?
その状況が理解できずに、窓から顔をひっこめた。
すると、O氏がそれに気がついて家に入ってきた
O氏は、まるで子供のような容貌だった。
妻が頭をポンポンとやさしく叩きながらO氏を迎える。
僕は傍に置いてあった新聞広告を見始める。
キッチンカーのような、特殊な車を販売しているお店の広告だった。
「こういうのがいいね」
などと、そこにいるみんなで会話をはじめた。
すると、僕はいつの間にか眠ってしまった。
しばらくして目を覚ますと、O氏は家の玄関辺りにいた。
「じゃあまた」
みたいな感じで挨拶をしてO氏は帰っていった。
外まで見送りに出ると、外はまだ夜明け前で暗かった。
ふと振り返ると、テラスハウスは建て替えられており、家が新しくなっていた。
「以前は古くて狭いテラスハウスだったんだよなあ」
と、感慨ぶかげに家をながめた。
すると場面が変わって、突如、右手の中指の先っぽが切れてしまったことに気が付いた。
指の先端の骨まで届かない部分だ。
仕方ないので、その先端部分を保存しておき、あとでくっつけたらあっという間に再生した。
しかし、あっというまに血がにじんで黒ずんできて心配になる。
ばい菌が入って敗血症でも起こるんじゃないかと心配したのだ。
不安になって手をグーパーしてみると、やはり動きが悪い。
しかし、なぜか、左手も思うように動かない。
おかしいなと思った。
再び場面が河内、実家にいた。
実家の台所だ。
そこには母がいた。
母は冷蔵庫を買ったようだ。
古い冷蔵庫の隣に新しい冷蔵庫があった。
冷蔵庫の中の物を移動させている途中だったので、古い方は捨てずに2台ある。
そのため、どっちに何が入っているかわからない状態だった。
ふと手を洗いたくなってシンクに行くと、なんと蛇口のハンドル部分が取れていた。
どうやって水を出すのかわからない。
しかし、母はどうってことなく普通に水を出した。
ところが変な方向に水は飛び出してしまって辺りは水浸しだ。
冷蔵庫を買うなら蛇口のハンドルも買えばいいのに。
変なところを節約するのが母の性格だ。
しかし、こんな不便な状況の中に母がいることが申し訳なく思った。