周りに何人かの人がいる。
親戚?
友達、なんの仲間だろうか?
よくわからない。
かつて購入した土地。
その土地を売ろうとしているのだが売れない。
しかし、いつ購入したのか、まるで見当がつかない。
その土地は、小高い丘のようになっていて、とても理想的な土地だった。
周りに家がなく、かと言って田舎でもなく、暮らすのに最適だ。
F(地名)の家のようにも見えるのだが、似ているようで少し異なっている。
しかし、Fの家と混同している自分もいた。
とすれば、Fの家のメンテナンスに行かないといけないと思い、早速出向く。
周りにいた人たちと一緒にその土地へ行く。
晴れた日だったので、余計に気持ちのよい土地にみえる。
どうして僕はここを手放したのだろうか?
あれ? 手放したんだっけ?
どっちだかわからなくなる。
家の中に入ると、まるで別荘のような豪華さだ。
とりあえず、大勢の人をこの家に宿泊させることにした。
遠慮なくこの家を使ってほしい。
そうみんなに伝えて僕は帰宅しようとした。
すっかり夜になってしまった。
すると、家の前に一台の車が止まった。
そこからは見知らぬ家族と、そして、一人の人相の悪いお爺さんが出てきた。
とてもお金持ちそうな感じだ。
おじいさんは、どうしてこの家に人がたくさんいるんだ?
と、いぶかしげに同乗者たちに聞いた。
同乗者は何も言わずに、家の方を見ていた。
僕はその時に思った。
記憶が間違っていたのだ。
この家は、もう、このお爺さんに売ってしまったのだ。
そのことを忘れて、大勢の人をこの家に泊めてしまったのだ。
やばい!!
そう思って、僕は急いで家に戻った。
そして、宿泊していた大勢の人たちを、急いで別の出入り口から帰宅させた。
そして再びおじいさんたちがいる車に戻ったが、おじいさんはもういなかった。
様子を見に来ただけだったのかもしれない。
色々と思いだした。
そうだ、この土地はかつて僕が持っていた土地だ。
でも、その土地を2つに文筆して、その片方が売れて、おじいさんがそこに別荘を建てたのだ。
この土地僕が購入する前は、神社が持っていた。
そこの主、神主(?)は女性で、この土地をとても気に入ってた。
しかし、神社の経営が苦しくて、それで売りに出したんだ。
僕はその土地を購入したが、土地の使い道が思いつかず、ついに売ってしまった。
しかし、このような土地は買い手が見つかりにくいから、土地のうち、平地が多い部分を分筆して売りに出したのだ。
あぁ、どうして売ってしまったのだろう。
もしも、この土地を持っていたら、新たな家を建てることができたのに。
後悔する自分。
改めて、土地を歩き回り、その様子を眺める。
じいさんが立てた別荘の外には庭があり、当時、僕が庭を整備した様子がまだ残っていた。
懐かしいが、もう自分の庭ではないのだ。
別荘を見ると、とても豪華だ。
僕がこの土地を持っていたら、これくらいの豪華な別荘を建てるのに。
いや、でも、分筆して、まだ売れてない土地を持っているはずだ!
そのことを忘れていた。
僕は分筆したもう一方の隣の土地を見に行った。
しかし、そこは崖のようになっていた。
思い出した、このような形状だから、売れないんだ。
しかし、この土地は元の持ち主である神社の女性神主が一番気に入っていたのだ。
崖のてっぺんに神社(祠?)を立てて、そこを起点にぐるぐると渦のような道を作り、崖を降りていく。
メインの神社の別館? のような祠を立てたかった土地のようだ。
そのようなことを思い出すと、徐々に、この土地が自分のものではなかったような気になってくる。
いったい僕はこの土地を本当に購入したのだろうか。
そして、本当に売りたいのだろうか。
いや、売りたい土地ではあるのだが、本当にまだ売れてないのだろうか?
(神主が自分??)
混乱してきた。