見知らぬ夜の街にいる。
繁華街ではなく、公園のような場所だ。
閑静な住宅街なのかもしれない。
そこにあるアパート、いやマンションに招待された。
招待したのはクライアントのY氏のように見える。
Y氏は機嫌よく僕を迎えてくれた。
なぜ迎えてくれたのかはわからない。
そこはマンションではあるがオフィスのようにも見える。
Y氏の個人的な仕事場のようにも見える。
もう一つ自宅マンションがあると言うから、やはり仕事場なのだろう。
外に出ると夜空が綺麗だった。
近くの芝生に寝転がって夜空を見上げた。
気持ちが悪いくらい空の星がくっきりと見えて、よく目を凝らすと、星空の中に都市が浮かび上がった。
天気の良い日は、宇宙に都市が見えるようだ。
近代的な未来都市のようにも見える。
起き上がると夜が明けていた。
近くのマンションに行くと、そこは共同オフィスのようだった。
誰かいるようだ。
顔を見ると、妻の妹さんたちだった。
二人はそれぞれ独立して、何らかの仕事をしているようだ。
デスクにはいろんなビジネス本が置いてあった。
僕も本を書いていることを思い出した。
それはギリシャの本だ。
何故そんな本を書いたのかわからない。
ふと横を見ると、見知らぬ人が僕の本を見て誰かに解説していた。
僕は横から、「それは2000~3000年前のことだよ」と心の中でつぶやいた。