現在の自分の仕事の規模を拡大するかどうか悩んでいた。
拡大のフローが頭に浮かぶ。
それは、僕の業界ではオーソドックスなフローだった。
多くの経営者が、そのようなフローで事業規模を拡大していた。
でも、それはあまりにありきたりであった。
そうすれば必ず事業規模は拡大できるのだが、自分がやる必要があるのだろうか。
他に同じことをする経営者が山ほどいるのに、何のためにそれをするのだろうか。
お金のためだったらバカバカしい。
大きなオフィスで、そのようなことを延々と考えていた。
ここはどこだろうか、自分の会社ではない。
新しく綺麗で、大きなオフィスのロビーにいた。
すると、仕事仲間のO氏がロビーにやってきた。
久しぶりに会うのでいろいろな世間話をした。
そして、悩んでいた事業拡大について相談した。
もしも事業を拡大するのなら、O氏の協力を得たいと思っていたからだ。
ところが、O氏はもっと大きなことを考えていると言った。
香港の会社と、アメリカの会社、どちらも中規模の会社で、それを買収して新会社をつくるというのだ。
そして、遠くの方にいた、とある男を指さした。
その男は経営コンサルのようだったが、見た瞬間に怪しいと思った。
気になって、その新会社についてO氏から詳しい話を聞いた。
そのコンサルがO氏のために、すべて動いて手配して新会社をつくるというのだ。
そんなにうまい話があるのだろうか。
O氏に、元になる会社、つまりO氏の会社の現状はどうかと尋ねると、表情を曇らせて黙った。
O氏とは長年の付き合いだし、とても心配だ。
そう思っているとO氏は、座っていたロビーのソファから立ち上がり、仕事場に戻ろうとした。
やはり、心配だったので、あとを追って最後に一言だけ忠告をした。
その経営コンサルの男が、最初に少額でもお金を要求して来たら、それは詐欺だから注意してほしいと。
すると、O氏は気分を害して「家族もいるし必死なんだ」と言って去って行った。
どうしたものか、ひとりロビーで悩んだ。
僕は、O氏が手伝ってくれるなら、自分の会社の事業拡大をしようと思っていた。
でも、O氏が、もっと大きな別のことを考えていたと聞いて、事業拡大はやめようと思った。
そしてついに、O氏が去っていくのならば、もうこの仕事はやめようと思った。
新しい時代も始まるし、別の業界で頑張ろうと思い始めたのだった。
※ 本日O氏と一緒に仕事をするためこのような夢を見たのだろう。