
実家にいる。
二階の西側の部屋にいる。
経緯はわからないが、歯科医のK先生が一緒にいた。
(歯の治療中なので出てきたのだろう)
どうやら出張治療に来てくれたようだ。
僕はわざわざ来てくれたK先生に恐縮している。
マウスピースを作ることになり、歯の型を取ることになった。
しかし、材料がチープな気がして、そのことを先生に伝えた。
すると先生はそれを否定して、むしろ、とても高価なものを使うんだと力説した。
そして、紙コップに入った白い接着剤のような液体を口に含んで歯の型を取るようにといった。
僕はそれを口に含むと、液体は固まって歯の形になった。
固まるまでそのまま待った。
しかし、妙に1階の様子が気になったので階段を降りる。
そこには小・中学生の頃の同級生のTIがいた。
集合写真を持っていたので見てみると、女子が男子に「危ないよー」と言っている写真だった。
男子がふざけていたのだろうか。
TIは写真を撮った当時のことを説明するが、言ってる意味がよくわからない。
しばらく友達と話していると、ふと2回に残してきたK先生のことを思い出した。
「しまった、とても長い時間放置してしまった」
時計を見ると、もう翌朝だった。
急いで二階に上がるとK先生が、僕の布団で寝ていた。
「すみません、すっかり治療中だったこと忘れてました」
そう謝ると、先生は呆れた顔で、そろそろ帰るよと言った。
治療の続きをしてくれないのだろうかと思ったが、後日歯科医院に来てほしいと言われてしまった。
せっかくの出張治療だったのに歯の型を取っただけで終わってしまった。
外に出ると、まだ友達がいた。
K先生はスーツに着替えていた。
なぜか実家の隣にカラオケボックスができていた。
みんなでカラオケにでも行きたいな。
そんなことを思った。