妻と車で外出。
向かった先には、なぜかインターネット(スピ界)ではそこそこ有名なブロガーT氏がいた。
T氏は陰謀論でも有名だ。
小屋のような建物で何かイベントを開いていたT氏。
何やら実験を始めようとしていたが、どうせ期待できないとタカをくくる僕。
ふと見ると、その建物の中には高級車がたくさん止まっていた。
狭い小屋なのに、右端からランボルギーニ、フェラーリなどの高級車が数台ほど並んでいた。
エンブレムを見てそうとわかった。
これらがT氏の所有なのか、誰のものかわからない。
そもそも僕は陰謀論をやんわりと否定していたので、T氏に嫌われていると思っていた。
そこで、本当に嫌われているか確認したかった僕は、車をきっかけにT氏に話しかけてみた。
「すごい車ですね、一度乗ってみたかったんですよ」
T氏はとくに僕に怒っているという様子もなく、ニコニコしていた。
何かのきっかけでT氏と仲良くしたかった僕は安心した。
さて、T氏と話すことができた僕は、小屋の中で行われていた実験に注目した。
どうも、鍋でお湯を沸かしており、熱いお湯に何かする実験のようだが、詳細はわからない。
そこにいたT氏の付き人のようなおじいさんが実験は失敗したと言った。
でも失敗することは薄々わかっていた。
いつもブログでは失敗ばかりしていたからだ。
でもブログを読んでいるときは、実験自体がバカバカしく、くだらない内容に思えたのだが、現場で見る限り彼らもある程度バカバカしさに気がついているようだった。
つまり、本気でバカなことをしているのではなく、半分冗談でやっていたのだ。
こうして失敗の場に立ち会うと、みんな和気藹藹で楽しそうな雰囲気だったのだ。
僕は誤解していたのだ。
ところでT氏の付き人のおじいさんはかなりお金持ちのようだ。
どうもT氏も昔はお金持ちだったみたいで、セレブ感があった。
ブログでの活動は、ただの金持の道楽?
さて、実験が終わり妻と車で帰ろうとする僕。
どうも、僕が通ったY小学校のような敷地の構図だ。
校舎を出て体育館の前を通って、茶室に向かい、その裏当たりの芝生の敷地に出た時だった。
生意気な若者が現れた。
城田優を少し太らせてぎゅっと縮めたような若者だ。
僕をバカにするような言動、態度を取り、明らかに喧嘩を売っていた。
僕は対決せざるを得ないと、もっていた傘でフェンシングを始めた。
ところが、その若者はあまりに弱すぎて、バカバカしくなった僕は言った。
「もうやめよう」
僕は若者に聞いた。
「なぜ戦いをやめるかわかるか? それは、君の挑発はテレビの収録(どっきり)かもしれないと思ったからだ」
若者は急に態度を変えて僕に接し始める。
そしてバイカコウ卒業生だと名乗った。
なんのことやらわからないが、若者は礼儀正しくなった。