海沿いの街、そこにある博物館のような施設。
そこにある潜水艦のようなアトラクション。
しかし潜水艦は屋上に展示してあり、そこに行くまでにはしごを登って行かねばならない。
どことなく誰かに追われているような気がした。
僕は施設内のベッドで横になっていると、弟夫婦の後輩と名乗る人物が現れた。
その男は肌の色は黒くて、黒人とのハーフのようだった。
マンガに出てくるようなユーモラスな顔をしている。
とても弟を慕っているようだし、弟も後輩として可愛がっていたようだ。
その黒人は1冊の歴史の本を渡した。
それは卑弥呼や邪馬台国について書かれた本だった。
その男は僕の弟の結婚式に出たらしく、その時の思い出話を語った。
「結構式の時に、卑弥呼直伝の指を折る技をかけて、指を折ってあげました。」
なんと、僕の弟の指を折ったというではないか。
僕は男が渡した卑弥呼の本のページをめくると、確かにそういう技があるようだ。
しかし、そんな技をかけられたらたまらない。
いったい何者なんだ、こいつは。