新潟と思わしき場所にいる。
サラリーマン時代の同僚Yがいる。
旧車?
古い年式のクラウンに乗ってYと二人で新潟に来たようだ。
ポンコツだがよく走る車だ。
Yはセダンに乗らないし、僕は旧年式の高級車には乗らない。
誰の趣味だろう?
僕らは明日には東京に帰らなければならなかった。
しかし、市街地にあるホテルで一泊をすることになった。
ホテルのロビーでくつろぐ。
ホテルは僕らのことをなぜかVIP待遇だった。
ロビーにいながらして何でも望むことを叶えてくれるのだ。
ロビーで眠りたいと言えば、その場で寝具を持ってきた。
何か飲みたいと言えば、甘い飲み物を提供してくれた。
大きな幅の広いワイングラスに入った緑色の甘いジュースを飲む。
うつらうつらしながらロビーでくつろいでいると、時間が気になった。
ロビーの隅にあるバーカウンターを見ると、Yが座っていた。
酒も飲めないやつだったのに、得意げにバーカウンターに座っていた。
ふとYと目が合うと、何やら笑いながら僕に大きな声で何か言っている。
「今日はやくざの日だ!今日は記念日なのに残念だな!ニュースを見て見ろ、あはは!」
周辺にやくざがいるというのだが、よくわからない。
ふとロビーの窓から外を見ると、外は薄暗かった。
しかも土砂降りだった。
もう帰らなければならないと思って外に出た。
雨は止んでいたが、今は夕方なのか、朝なのかわからない暗い暗い。
でも、今は間違いなく朝であることが分かった。
しかし、明るくなってくるはずが、徐々に夜のように暗くなっていった。
ぼくらは、ポンコツクラウンに乗り込んだ。