実家?
親戚の家?
いや、どこだかわからないが玄関の前の廊下にいる。
なぜか、弟の帰りを待っている。
母もいて、帰りが遅いのを心配していた。
すると、中学生だか高校生だか、はたまた大学生とも言えない弟が帰宅。
本当に弟?
玄関で出迎えると、顔に傷がたくさんあった。
もう夜中だった。
どうしてこんなに遅くなったのかと聞くが、弟は不愛想な表情をして何も答えなかった。
きっと何かトラブルに見舞われたに違いない。
そう小声で言った母があきれて奥の部屋に引っ込んだ。
少し時間がたち、心配になり、弟の寝ている様子を見ると、なんと弟の手足はなく瀕死の状態だった。
僕はその場で泣き崩れて、誰にこんなことをされたんだと弟に尋ねるが返事はなかった。
すると、母が良からぬ噂をいろいろ聞いたと悲しい顔で話し始めた。
弟が治安の悪そうな地区にいたという話だ。
ファンカーゴ? 〇〇〇カーゴ? カーゴ〇〇〇? とかいう車? 集団? 組織? 会社?のヤツラが関わっているらしい。
しかし、なぜ弟がそんな者どもと関わるのだろうか。
ふと母の顔を見ると、母のように見えていたが微妙に別人だった。
おかしいと思って弟を見ると、やはり微妙に別人だった。
すると、弟と思っていた瀕死の男は亡くなってしまった。
亡くなる瞬間にネズミのような姿に変わった。
その姿を見て、泣きわめきながら怒りにふるえ、敵(かたき)を取ってやると決意した。
傍にあった爪切り? のような金属の凶器を手に取った。
すると、その亡くなった男の結婚相手?の親らしき中年男性が近づいてきた。
眼鏡をかけた、まだ40代くらいの男だ。
どうしてこんなことになってしまったのかと、悲しく、そして怒りに満ちた表情でぼくに近づいてきた。
しかし、見たことのない男だ。
ふと玄関先をみると、亡くなった男の姉と思われる若い女性がいた。
やはり見たこともない女性だ。
(この時点で、僕が見ていたのは、どこか他人の家族だったことがわかる。僕はその家族の父?)
その女性は手首を切って自殺しようとしていたので、慌ててそれを止めた。
そして、なぜ自殺しようとするのかと理由を聞くと、意外なことを話し始めた。
なんと、亡くなった男の事件にかかりきりの家族が、自分(女)のことを放置して構ってくれないからだというのだ。
すると、その後ろから女の姉が出てきて、悩みがあったら自分に相談すればいいのにと、自殺しようとした女と抱擁した。
殴り合ってでもお互い言いたいことを言うようにしようと、二人は抱き合い、泣きながら和解していた。
その光景を見て、僕は少しあきれてしまった。
場面が変わった。
国会のような場所にいる。
国会議員になったようだ。
国会の控室で、これから始まる委員会について雑談をしている。
雑談の相手は妻? のようだ。
意思の表明について、これでいいのか? 的な話をしている。
僕が問題提起し、妻がなだめるという感じだ。
委員会の会議室に移動する。
まるで学校の教室のように机といすが並び、真ん中あたりの廊下側の席に妻と並んで腰掛ける。
これから裁決を採るようだ。
皆の前にいるスーツを着た女性が議題を読み上げる。
「反対する場合は拍手するんだよ」
妻が言った。
逆じゃないのか?と思ったが、机に設置してあるモニタをみると、そのように書いてある。
拍手をしないと賛成扱いだなんて、おかしくないだろうか?
疑問が湧く。
そして僕と妻、そしてほかの人たちも何人か拍手をする。
半数いるかどうか微妙だ。
しばらくして拍手した人を数える係が導入された。
妙な帽子をかぶって、まるで昔のピンポンパンに出てくる大人と同じ服装だ。
その人たちは障がい者だが、その役割は完ぺきにこなせるのだ。
裁決が終わったが結果がどうなったのかわからない。
僕は椅子に掛けていたジャケットを着て席を出ようとした。
そして、帰り支度をする妻を待った。