プロ野球チームに入ることになった。
しかし、そのチームは素人ばかりだった。
全員が下手くそ。
なぜか女子もいる。
多くの人が野球をやったことがない人だ。
各自、自分がやっていたスポーツの道具で投手の投げた球を打とうとする。
ある者はラクロスのラケットや、ゴルフクラブで打とうとする。
それでも打てない。
なぜか高校時代の同級生のSもいる。
中日ドラゴンズの岡林もいる。
野球の上手な人も混ざっているようだ。
練習をするが、みんな非協力的だ。
チームプレイなどはない。
ただし、チーム内で派閥を作っている。
元野球部だった者は元野球部でつるむのだ。
野球部といっても全員が変な癖をもっており、みんなでグランドに穴を掘って隠れている。
爆弾でも爆発するかのように穴に隠れる元野球部員。
チームには監督やコーチがいる。
いちおう野球には詳しいプロのようだ。
この人たちに認められなければ試合に出られない。
だから必死に練習しようとする。
しかし誰も役に立たない。
コーチはバックネットに穴を開けて、球場の外の様子を覗き見ている。
何をやってるんだろう、このコーチは?
という目でみんなが見る。
僕はその中で練習をする。
僕も野球は好きだが草野球しかやったことがない素人だ。
硬球で野球などやったことがないから打席に立つのが怖い。
そこで、打撃練習をする。
投手に投げさせてデッドボールの避け方を学ぶ。
投手は横に5人くらい並んでおり、打席を移動して順番に異なる投手の打席に立つ。
1球投げたら、すぐに隣の打席に移動する。
落ち着いて打てない。
ここにいる20人くらいの選手たちで紅白戦をやろうということになる。
しかし、ユニフォームがない。
ユニフォームを探している間に試合が始まる。
勝手に始めるなよと不満に思う。
とてもじゃないが。このチームじゃ優勝などできない。
でもみんな必死にやっている。