講義室のような場所にいる。
窓から外を見るとキャンパスの風景が見える。
どこの大学だろうか。
今日はガイダンスの日のようだ。
ふと手元を見ると、成績表があった。
あと、どれだけ単位を取れば卒業要件に達するか。
そんなことを考えながら成績表を見ると、近くにいた友達が言った。
「授業の取り方を間違えると卒業できないから、ちゃんと成績表をみておかないとな」
大学時代の友人Yにも見えるが、誰だかわからない。
でも、確かにその通りだ。
授業の取り方を間違えると卒業できなくなってしまう。
僕は慎重に成績表とシラバスを見比べた。
すると、自転車に乗ったオバサンが近づいてきた。
オバサンといっても30代くらいで、夢の中の自分から見ればオバサンという意味だ。
自転車の後ろには幼い子供が乗っている。
大学の先生のように感じた。
すると、僕の目の前まで笑顔で近づいてきた。
そして、成績表を見せてくれと言った。
よくわからないが、大学の先生なら自分の成績表を見せても構わないだろう。
そう思って、成績表を見せると、オバサンは食い入るようにそれを見た。
なにやら感心していた。
見たら早く返してほしいと思っていたが、なかなか返さない。
そのうち、成績表を持ったまま自転車に乗って行ってしまった。
仕方なくオバサンを駆け足で追いかけた。
すぐ先で呼び止めると、なぜかオバサンは「成績表なんてない」と、しらばっくれた。
僕は頭にきて、そこのカバンの中にあると思うから探してくださいと言った。
しかし、どれだけ探しても見つからなかった。
ふとオバサンの顔を見ると、東南アジア系の外国人だった。