どこかへ向かう必要があった。
学校だろうか。
それはバスに乗っていくのだが、気持ち的にはあまり行きたくはない。
乗降口からバスに乗る。
割と混んでいて、後部座席の方に少し空きがある。
空きのある座席に座ろうとすると、後ろに座っていた小学生たちが席を立ち、僕が座ろうとした空いた席に座った。
小学生はふざけて「残念でした」と言った。
他の座席にもオモチャのようなものを置いて座れないようにした。
困って立ちすくんでいると、そのすきに他の座席は乗り込んできた乗客に座られてしまった。
仕方なく座席に置いてあるオモチャ(ファミコン?)をどかして床に置いた。
僕は苦笑いして小学生の顔を見た。
小学生も苦笑いしていた。
バスはどこかの街についた。
そこには宿舎らしき建物があった。
自転車がたくさん乱雑に置いてある。
僕の自転車を置くすきがなく、なんとなく気が滅入る。
ふと宿舎の前の賑やかな通りを見ると、日焼けしたギャルのような女子が二人が歩いてきた。
「いすみ市と合併するしかないよね」
などと言って笑っている。
ギャルは結婚相手を探しているようだったが、自分の街に人がいないから市町村合併したいと言っているようだった。
そこへ日焼けした高校の同級生Sがやってきて、ギャルたちと話し始めた。
あぁ、これはまずいことになりそうだ。
そう思った僕は、そのすきに、その場を逃げるかのように通りに向かって歩いた。
通りの向こうから三遊亭楽太郎(?)のような人が笑いながら走ってきた。
膝のあたりを見るとキノコがたくさん生えていた。
キモチワルイな、毒キノコじゃないだろうな?
と思いながら見ていると、僕の前にやってきて、キノコの胞子を僕の足につけようとしてきた。
突然のことで驚いて何も抵抗できなかった。
楽太郎は笑いながら行ってしまった。